米沢市立病院のこと①

2018/06/08 (Fri)
米沢市立病院のこと①米沢市立病院の建て替えについて、市は5日、市議会市政協議会で建設場所を現在地とし、三友堂病院も同じ敷地に新築移転する整備方針を説明し、ほぼ理解を得たとの報道があった。よって、この場所への建設の基本計画作成に新年度予算1億2千万円を計上するというが、ここで思い出されるのがポポロビル跡地への図書館建設計画である。
安部市政は、土地購入に関しビルオーナーと確約せず計画を進めて公金を約3,000万円投入したが、ポポロビル側が土地を提供しないため3,000万円が無駄になった事件である。
小生らは、「①売買契約を交わしたなら(口頭でも有効)ポポロ側の責任であり、ポポロ側に損害賠償を求めよ。②売買契約も交わさず、土地入手が懸念される状態での公金支出は違法であり、安部被告は損害を賠償せよ。」との住民訴訟を行った。
ところが司法は「①②とも違法では無い」との判断で小生らは敗訴した。
民間での争いなら当然損害賠償が成立する事案であるが、行政訴訟に法律の適用は無い。常に行政側勝訴の司法判断が示される。
よって今般の市立病院計画も1億2千万円の無駄遣いが発生しても責任は市民が負わなければならない。
それでは、1億2千万円の無駄遣いが発生する可能性は有るかと考えたとき、第一に用地が狭いことである。
現在2万坪の用地を3万坪に増やして、市と三友堂の建物を建設すると言うが、現在の市有地2万坪には322床があり、用地を3万坪に増やして550床の病院を建設する計画だから、床数を1.7倍にしたとき用地は1.5倍にしかならない。 新築建物に占める1床当たりの面積もこれまでよりは大きくなるだろうから、シワ寄せは駐車場と言う事になる。
建物を高層建築にすることでカバーしたとしても、駐車場の不足は否めず、市民の反対運動が起きた場合に、用地変更による無駄遣いの発生が懸念される。
病院建替計画は、建設と医療系のコンサルタントが基本構想を提示し、それを議会が精査するプロセスで進められるが、議員団には事の善し悪しを判断する能力は無い。それは議員団による「市立病院建替検討委員会」が数年間検討しても何の成果を上げる事が出来なかった事で証明出来る。
そもそも市立病院とは、市民の利便性を最優先すべきだが、行政と議会が持つ「いちいち市民の意見を聞いていたのでは円滑な行政運営が出来ない」とする共通認識により、市民無視の市立病院計画が進められる。
【続く】

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この記事へのコメント

市立病院居るのだろうか
民間に任せて、市立病院職員を民間病院でも人手不足なので配属させて診療時間を増やすとか手術のサイクルを増やしたらどうだろう。
Posted at 19:43:11 2018/06/08 by タケオ
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