談合

2017/12/21 (Thu)
談合このところ、リニア中央新幹線に関する談合話が話題となっている。この新幹線は2045年に東京(品川)―新大阪間の438キロメートルを67分(現在2時間18分)で結ぶ、総工費9兆円の巨大プロジェクトだ。
これだけの大工事ならスーパーゼネコンが発注者・業界・政治家・に食指を伸ばすのは当然の成り行きだろう。
通常、談合が問題となるのは、国や自治体が発注する公共工事が殆どだが、今回は民間のJR東海が発注した工事に、談合が有り、偽計業務妨害の疑いありと特捜部が動き出したのだ。
民・民の取引に特捜部は、リニア中央新幹線に国から約3兆円の融資がつぎこまれていて、談合が工事費をつり上げ最終的に利用客の運賃に跳ね返る点を重視して一斉捜索に乗り出したという。
何故3兆円もの巨額の資金援助(財政投融資)が国から受けられたのか疑問が湧く。
そもそもリニア中央新幹線建設はJRが自己資金でおこなう予定だった。それが、財源不足を言い訳にして待機児童問題を先送りにしたり、社会保障のためだと言って消費増税を正当化する安倍首相が、リニアにはあっさり3兆円をポンと出したのである。
安倍首相がこれだけリニア開業に前のめりなのは、自分の“ブレーン”であるJR東海の名誉会長・葛西敬之氏が計画の主導者だからという。
しかも、ここにきて、この問題は「安倍首相と葛西氏との蜜月関係だけでは終わらないのでは」という見方も広がっている。というのも、不正入札をおこなったとみられる大林組の大林剛郎会長とも安倍首相は深い関係であるという指摘があるからだ。
実際、首相動静で確認できるだけでも、安倍首相と大林会長は何度も会食をともにしており、今年11月19日には大林会長の親族の結婚披露宴にまで出席しているとなると、国会で散々問題視された「加計学園問題」がダブってくる。
このように「長」の威光は絶大で、ン兆円もの予算がポンと付く。ようやく福島からの奥羽新幹線トンネル工事は1,500億円との試算がJR東日本から公表されたが、この工事にはJR東海の名誉会長・葛西敬之氏のような安倍首相と蜜月関係の人物は居ないようなので、奥羽新幹線フル規格新幹線の実現は何十年後になる事やら。

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