上杉家の名刀

2017/10/17 (Tue)
上杉家の名刀「上杉家の名刀と三十五腰展」と題する展示会が「米沢市上杉博物館」で10/22迄催されている。
古来、刀(太刀)は武器としてだけでなく、献上品や褒美としても重要な位置を占めていた。上杉景勝は刀(太刀)への造詣が深く、自ら選んだとされる「御手撰三十五腰」の存在が伝えられるが、三十五口の存在ははっきりしないという。
本市には現在、国宝に指定された刀(太刀)は無いが、元上杉家所有の短刀「謙信景光」が国宝に指定され、現在の所蔵者は「埼玉県立歴史と民族の博物館」となっている。今回この国宝が展示されているのに加えて、ゲームで刀剣女子ブーム要因の一つ「五虎退」も展示されているので博物館を訪れた。
元上杉家所有で国宝に指定された刀(太刀)は「謙信景光」の他に「山鳥毛」がある。
「山鳥毛」は上杉謙信の愛刀で、現在個人所有となっているが上杉謙信ゆかりの地、新潟県上越市が購入を予定し、3億2千万円の予定価格で所有者との間で交渉中とのことだが、契約金額に折り合いがつかず交渉が難航しているという。
過去に、どのような事情で個人の所有となったかは定かで無いが、3億2千万円でも折り合いが付かないとは驚きである。
山形県に国宝は六つ在り、その内の二つ、洛中洛外図屏風(狩野永徳筆)と上杉家文書の本市所蔵は誇らしいが、もし上杉家が近代まで栄えているとしたら、更に国宝の数々が加えられたであろうと思うと残念な気がした。
山鳥毛


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