米沢の同胞 様

2017/09/17 (Sun)
米沢の同胞 様米沢の同胞氏が、市の財政に関心を持たれていることを嬉しく思います。
当会も市の財政状況には強い関心があるものの、現在の実態については「よく分からない」と言うのが本音であります。
今、9月定例議会に、平成28年度の決算報告が有り、決算特別委員会で審議された。小生も平成28年度の決算書を入手して目を通しているが、一般の法人会計と異なり、一読で判断できる代物では無い。これはなるべく複雑にして市民には理解できないようにする仕組みで、行政には都合の悪い部分を伏せるズルさがある。
数年前になるが、5/31の入金を前年度の3/31に振り替えたことを質すと「年度末より二ヶ月間は修正して良い事になっている」との説明を受け、調べるとその通りであった。このように一般企業会計では信じられないような行為が認められる行政の決算書であるから、財政力については信憑性を疑わざるをえないが、とりあえず入手した「平成28年度米沢市歳入歳出決算書」から数字を報告したい。尚平成28度の「米沢市の財政状況」が【ここをクリック】で閲覧出来るので参考にされたい。
先ず議会で審議されるのは「歳入歳出」であり、一般法人が株主総会等で公開する財務諸表(貸借対照表・損益計算書)とは異なり、年度内の収入と支出の額が表記されているもので、その数値は以下である。
収入の額=約403億円(前年比4.5%増)
支出の額=約388億円(前年比5.0%増)
黒字額 =約15億円
この黒字額であるが、米沢の同胞氏ご指摘のように、平成26年度の安部市長時代に話題となった。その時「基金を取り崩して収入としたのでは実質赤字ではないか」とする論争が起きたが、総務部長は「制度上問題ない」と言い張った経緯がある。
平成28年度の約15億円の黒字は、安部市政で取り崩した基金を埋め、更に上積みしているから、安部市長時代よりは改善されている。
この一般会計の推移を見れば、米沢市の財務状況は破綻するような数字では無いが、15億円の黒字は「ふるさと納税」が昨年度より15億円増えたことを原因とするなら手放しでは喜べない。
議会で審議されるのは一般会計と特別会計(保険関係や下水道事業等)である。そのほかに事業会計(市立病院・水道事業等)があることと、起債額(借入金)と老朽化した建物の再建予定などを総合的に検討しなければ、「北海道夕張市と同様に財政破綻も考えうる状況でしょうか?」との問には簡単に答えられないが、事業会計である市立病院の累積赤字、約100億円を一般財源に組み入れた場合には「財政再建団体」になることも「考えうる状況」なので市立病院の今後には強い関心を持っている。
現時点で米沢の同胞氏へは、以上のような説明しか出来ないが、もっと狭義での質問については、当局に納得するまで詰問するので投稿願いたい。

請願傍聴記①≪ | HOME | ≫11月4日開通!!
この記事へのコメント

私は、赤字にしか思えない
黒字赤字だけを論じては駄目なのが、行政や政治だとは思いますが、過度な無駄をしてはイカン。
Posted at 12:10:13 2017/09/18 by タケ
コメントフォーム

この記事へのトラックバック

この記事のトラックバックURL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
請願傍聴記①≪ | HOME | ≫11月4日開通!!