どうなる米沢市立病院②

2017/07/03 (Mon)
どうなる米沢市立病院②米沢市立病院の建替は安部市長時代からの懸案であったが、民間総合病院との連携を公約に立候補した中川候補が勝利し、国が新たに制定した「地域医療連携推進法人」に則り現在進行中であるが、その構想の一部が報道された。
その案とは、米沢市と三友堂病院で新制度の法人を設立し、三友堂病院は”回復期医療”を担い、米沢市は”急性期医療”を担うとのことだ。
”急性期医療”の重要性は誰しもが認める分野だが、実態は担当医師の過重なる労働環境から、なり手が少なく慢性的医師不足が懸念される。
因みに総合病院である舟山病院は先頃建物を新築し、診療科目を「循環器科・消化器科・内科・外科・整形外科・眼科・小児科・婦人科で、訪問看護ステーション・在宅支援センターを併設するケアミックス型の病院です。」とアナウンスしている。 お気づきと思うが「救急医療」は見当たらない。
「民間が敬遠する医療分野を担うのが公的機関の使命」との考えも有るだろうが、現在100億円の赤字を抱え、”急性期医療”の医師不足に悩む米沢市立病院が、連携推進法人化したところで、本当に市民の福祉に貢献するのであろうか?
民間で、年商以上の負債を抱える企業とは、倒産一歩手前の瀕死の状態であり、強力な資金の援助無しでは立ち直れないのが常識である。
小生は、三友堂病院と連携し、「地域医療連携推進法人」を設立する事がベストの選択肢であるかについては大きな疑問を抱き、「置賜に県立病院の招致」・「国立病院との連携」・「徳州会の招致」・「日赤病院の招致」等の検討を提言しているが、中川市長は聞く耳を持たないようである。
行政側の方針を精査検討するのが議会であるが、「市立病院建替検討委員会」を立ち上げて数年になるものの、行政側と市立病院側との考えを質すだけで、市民を思う議論など聞いたためしがない。
「新・道の駅」・「新市庁舎」・「市立病院」・「中学校の統合」などの建築費を合計すれば気の遠くなる数字となり、「寄らば大樹の陰」なる発想も検討する時期にある。

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