戊辰戦争と加茂軍議

2017/06/26 (Mon)
戊辰戦争と加茂軍議来年は戊辰の役後150年の節目に当たり、それに大きく関わった米沢市の関心度は低調だが、会津若松市をはじめ、これを地域活性化のイベントに企画する自治体がある。
新潟県長岡市生まれの「稲川明雄氏」を講師に、「奥羽越列藩同盟と加茂軍議」と称する講演会が6/25伝国の杜で開催された。
講演内容は、越後・加茂の地に、米澤藩・会津藩をはじめ奥羽越諸藩が集まって戊辰戦争の軍議が開かれた話が中心だが、「明治維新とは正義であったか?」との内容にも触れ、聴衆は興味深く熱心に聴き入っていた。
講演の内容はさておき、今回企画の主催が「加茂商工会議所」であることに小生は大変興味を持った。
歴史を地域振興に役立てようとするのは万人が考える事であろうが、やはり公的機関が企画しなければその効果は限られる。今般は、「新潟県商工会議所連合会」・「米沢商工会議所」が後援に名を連ね、商工会議所という組織を動員力にしている点に着目する。
講演会の資料に混じり「北越の小京都・雪椿のまち加茂」と題する観光案内パンフと市内飲食店の紹介パンフが入っていたことは、単なる講演会に終わらせるのではなく、まち興しの一環であることが読み取れる。
加茂市は新潟市に隣接する人口27,000人の小都市だか、現職の小池清彦市長は、周辺市町村との合併は一切行わない事を政策に打ち出している。と言うことは、それなりに生き残りを懸けた意気込みが、戊辰の役後150年の前年から、この様な企画を打ち出したのではないか。
NHK大河ドラマ「八重の桜」の時は、やはり放映の前年に会津若松市の観光協会がこの「伝国の杜」で地元のピーアールを兼ねた講演会を行っている。
かように、歴史と文化を地域振興に役立てようと真剣に考えている自治体が在るとき、米沢市の場合はどうであろうか。
小生は、米沢市の最大のネックは「公的機関トップの劣化」にあり、「出でよ平成の上杉鷹山」の思いでいる。


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