紺地日の丸

2017/04/28 (Fri)
紺地日の丸
NHKの大河ドラマ「天地人」が放映されたとき「紺地日の丸」が市中に掲げられたが、この所お見受けしない。
この旗は、市と商工会議所で制作したとのことなので、「5/3の上杉行列で使用したい」旨を市に問い合わせると「上杉御廟所の承諾を得てくれ」とのことであった。
早速御廟所を訪ねてその旨を告げると『紺地日の丸は「天賜(てんし)の御旗」「日の御旗」と呼ばれ、上杉謙信の父・長尾為景(ながおためかげ)が朝廷から賜り、謙信公は深く信仰する毘沙門天と共に毘沙門堂に安置されていた御旗である。
このように上杉家にとっては由緒ある重要な紺地日の丸を無断で使用したこと、扱いが雑であったことに上杉邦憲様は心よしとされない』との説明であった。
では、この「紺地日の丸」を無断で使用した場合に法的に如何なる裁きを受けるかと言えば、「商標登録無し」と言うことで何の咎も受けない。が、現在でも上杉の城下町としての恩恵を受ける米沢市の一市民として、17代当主に無断で使用する気にはなれず、5/3の使用は控えることにした。
ところで、皇室の「菊の御紋」の場合であるが、数年前に日光を訪れた際に「菊の御紋」をあしらったお土産品が数点有ることから宮内庁に問い合わせると、『「商標登録無し」と言うことで制限はしていない』とのことであった。
旗と言えば「戊辰の役」の「錦の御旗」が思い浮かぶが、これは朝廷を利用して政権奪取を目論んだ長州勢の岩倉具視が無断で掲げた御旗とされている。(原田伊織著・明治維新という過ち)
徳川勢は「錦の御旗」=朝廷に逆らうとの思いから戦意喪失して薩長に破れたとも言われる如く、日本国民は御旗へは特別の感情があることから、「紺地日の丸」の扱いについては、市を挙げてもう一度上杉17代当主としっかり話し合いをして、米沢市ピーアールでの使用許可を戴くべきではないかと思っている。

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