東京都百条委員会に思う

2017/03/21 (Tue)
東京都百条委員会に思うこの所、行政・議員への疑義が連日報道されているが、昨日は東京都の百条委員会の様子を、NHKが全国版で取り上げたように、国民間に行政不信が増大する社会現象にあり、東京都の議会が事の真意を糺そうとして百条委員会を設置した事は評価できるが、中継放送を観て、攻める議員の資質に物足りなさを感じた国民が多かったのではないか。
百条委員会で、議員が行政側を攻めるのには、綿密なる調査から疑義を特定して質問すべきだが、小生は質問に甘さを感じた。特に気になったのは「責任をどう感じているか」と石原元知事へ質問する議員だが、行政が上程した議案を可決したのは議会であるから、決定責任は議員団にあり、元知事を決定責任者として糾弾するのは的を射ていない発言だ。
この場合に議員は、「我々が議案を可決するに至る過程で、司司の説明を信じて賛成票を投じたが、その説明に疑義有り」と、担当職員を糾すべきで、首長の責任を追及しても「司司の説明により事を進めた」との返答は法的に何の咎もない。
即ち、議決とはそれ程重いもので、一旦可決された議案を首長に責任追及しても、「責任は問われない」とするのが司法判断であるから、議員は虚偽の説明を行った担当職員の責任を糾し、職員に非が有るのであれば、行政が職員に対し何らかの粛正を行う他ないのである。
小生等は行政訴訟を行ってみて、一旦議決されれば、その後首長の責任を問う事が如何に難しいかを学習した。よって、議会のチェック機能に期待したい所だが、本市の議員団にそれを求めても「行政のポチになった方が楽」とか「何もしなくても報酬は変わらない」とか「議員報酬と定数は現状維持」と、ノーテンキな人達である。
もうそろそろチェック機能を発揮する議会であり、当局説明に虚偽・隠蔽が発覚すれば、責任追及する議会であってほしいと願う小生である。
【司司で・・・(つかさつかさで)】
「それぞれの部署がそれぞれに職務を遂行する」といった意味合い。

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この記事へのコメント

司司の部下職員氏のコメントありがとうございます。
内部情報からも鬼の会の指摘が正しい事がわかりました。
しかし組織の中での改革はなかなかむつかしい問題だと思いますが、いずれ責任ある地位に就く人材だと思いますので、その時は今の気持ちを忘れないで職務に当たってください。
私は、貴殿が次の市議会選挙に立候補してくださることを期待します。
Posted at 09:14:25 2017/03/22 by 伊達の居残り
この記事へのコメント

投稿を拝見しました‼️
当市当局の司司である部課長の下で連日仕事をしています。
上司たちは、いつも何時も議会対策の為に、議会を通す事だけを
考えています。
時には、如何に騙せるかを考えています。
司司のトップは責任をとりません‼️
我々部下に責任転嫁してきます。
Posted at 08:51:14 2017/03/22 by 司司の部下職員
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