市立病院建替に思う

2016/11/23 (Wed)
市立病院建替に思う精神科問題で市民の市立病院への関心が高まったが、このところ沈静化した感がある。しかし、「市民の健康を考えると早急に基本方針の構築が必要であろうが、その片鱗さえも見えていない」と述べると、市当局から「米沢市立病院建替基本構想」は既に作成済みで、ウェブで公開しているとの反論を受け、確かに、次の内容の構想が公表されている。
1 米沢市の急性期医療の拠点として強化・充実を図ります。
2 地域に根ざした医療・サービスを推進します。
3 優秀な医療人材を確保・育成する取組を強化します。
4 施設再整備により、快適で機能的な病院を目指します。
5 健全な運営・経営基盤の確立を目指します
以上は美しい基本構想ではあるが、約90億円の累積赤字を抱え、慢性的に年間14億円の赤字を出す病院経営から、どの様にしてそれを具現化するのであろうか? 金銭的裏付けが無ければ単なる夢物語であり、絵に描いた餅である。
1~5の構想を、現在の市立病院規模で行うには150~200億円の資金が必要と思われ、県・国の助成をさっ引いても約100~150億円の市負担が生じ、これを減り行く市人口で負担するには慎重にならざるを得ない。
少子高齢化は本市だけの問題ではなく、それに対応した公的病院の在り方を模索する時代に於いて、これまでの発想の枠を超える基本構想の構築が肝要と進言したい。
例えば、「ヘルスケア特区」「医療特区」等の申請により、「地方創生推進交付金」の活用による、従来の医療だけに拘わらない病院として、医食同源の考えを取り入れ、農業・調理(栄養)・市外の患者の長期滞在治療等を含む事業展開による経済効果の拡大を図るというものだ。
既にこの構想は他の地方自治体で、独自の構想を作成して国に申請し、本市でもそれにチャレンジすべきと思うが、ネックはその企画書を作成出来る、市職員・病院関係者・市議が居ないことにある。そこで、有能な人材を国より招聘する事を井戸副市長に期待したいと思っている。

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