議員報酬と議員定数を考える!!④

2016/10/24 (Mon)
議員報酬と議員定数を考える!!④改めて述べるが、議員の最大の職務は「行政のチェック」にある。
有権者の多くは、住民の声を行政に反映させたいとの願望から「おらが地区から市会議員を」と投票するであろうが、それは「地区委員」でも大方事が済み、議員として絶対の職務では無い。
◆政策提言
議員団には、議会に予算を計上して決を得る事は出来ない。そこで米沢市議会基本条例では、「行政への政策提言」が明文化され、これも議員としての大きな職務である。
政策提言で評価出来る議員活動に「ふるさと納税」がある。これは他の自治体が成果を上げている時、「趣旨に添わない」として「ふるさと納税」制度に取り組まない安部市政に、「米沢市でも行うべし」と強く提言したのは海老名悟市議である。
そして安部市長もシブシブ腰をあげた結果、昨年度は約4億円の収益があった事は白眉であったが、それ以外に然したる成果は見当たらない。
現時点なら、広く市民の声を収集し、市立病院建替や、新・道の駅への政策提言を行うべき状況にあるが、市議にその行動は確認出来ない。
◆条例の制定
議員としての大きな職務に、改廃を含む「条例の制定」があり、法律には定められていないが、行政を運営する上で必要な事項を明文化し、すべからく守るのが前提である。最近では「米沢市議会基本条例」と「おしょうしな乾杯条例」が制定された。
しかるに、本市の議員団はこれまで述べたとおり、自ら定めた「米沢市議会基本条例」を守る意思などさらさら無く、今般も自分に都合の良い条文「議会報告会」だけをピックアップして「議員報酬と議員定数」が、他の自治体と比べ妥当である事のピーアールに利用する魂胆が透けて見える。
もう一つ、近頃制定された条例に「おしょうしな乾杯条例」(H26.9正式名称:米沢市地酒による乾杯を推進する条例)があり、「米沢の地酒に親しみをもっていただくことによって、地酒のさらなる消費とともに地域経済への波及効果が生まれることを期待しています。」と説明されている。これに対して、小生は「条例を軽んじるもの」として反対を唱えた。
その理由だが、条例とは法律に準ずる、「守るべきもの」と考えるので、嗜好の問題である飲物を条例化する事は馴染まないし、地域経済への波及効果を謳うのであれば「米」「米織」「パソコン」等でも同じ事が言えるのではないか。
仮にそれらを条例化し、「守らなくても良し」とするのであれば、他の条例の拘束力を形骸化する恐れがあり、「努力目標」とか「申し合わせ事項」程度のものに留めるべきと主張した。
◆適正なる議員報酬と議員定数は?
議員報酬と議員定数は、議員の働きを考察して決すべきものと考えるが、これまで縷々述べた如く、とても年収700万円強に見合うものでは無く、せいぜい年100万円が妥当と考える。
定数も、上程議案の追認機関として「アベのポチ」と化した議員団を見てきた限り、4人もいれば十分だ。
議員報酬と議員定数問題は本市だけに限らず、「体たらくした議員を問う」としてマスメディアでも取り上げられ、「専業議員でなくとも参加出来るように、夜間に議会を開催し、日当制にする」とか」「ボランティア精神の導入による報酬削減」等の考えも報道されている。
米沢市議団が「議員報酬と議員定数問題」を市民に問うのであれば、「先ず、米沢市議会基本条例を遵守してからにしろ」と声を大にしたい。
今般の議会報告会で「議員報酬と議員定数問題」が取り上げられるが、訪問者諸兄には小生の意見を下敷きに、議員団の考えを刮目して貰う事を期待する。

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