議員報酬と議員定数を考える!!③

2016/10/23 (Sun)
議員報酬と議員定数を考える!!③11/8を皮切りに「議会報告会」が開催されるが、「議員の報酬と定数」の検討内容の報告も盛込まれている。
そこでは委員会等への出席日数を示し、これだけ市民の為に尽くしている事を強調するであろうが、委員会に出席すれば議員の職務を全うしたとは言えないので、委員会の存在と実態に付いて論じてみたい。
◆委員会とは?
地方自治法で委員会の設置は任意だが、本市では委員会を設けて所管する事項を審議・協議する事になっている。
委員会設置の目的は、「議決」に及ぶ前段として、議員各々は上程議案の説明を当局から聞取り、その議案が市民の福祉に資するものかを審議し、十分理解した上で賛否を投じる行為、即ち「行政のチェック」にあるが、実態はどうであろうか。
先頃終わった9月定例会を例に考察する。
◆委員会の体たらく!!
9月定例会の大きな議案、平成27年度の決算の件は承認された。が、小生等は、「承認された予算執行の一部に、当局による不法・不当の行為が有り、支払った金額の返還を求める」として「住民監査請求」を行った。
この件は既に報告しているが、改めて説明すると、ナセBAの完工は平成27年3月であったが、浄化槽の有る事を隠蔽し、「想定外の地下埋設出現」として、撤去作業が増えた事から、平成27年12月まで完工を延ばし、工事が延びた事を理由に3,700万円を請負業者に支払った。
それに加えて「雪が降った」からと言って完工を平成28年3月迄延長し、又々3,000万円を請負業者に支払った。
この「雪が降った為」支払われた3,000万円の予算が計上されたのは、昨年の9月定例会だが、議決に至る迄に協議会・委員会が開催され、議員団による審議の結果、承認された。(賛成票を投じなかったのは山村明市議のみ)
このことを昨年10月の議会報告会で『「法律の定め」により、請負業者に持たせられない』と市民に説明したのが産業建設常任委員会の堤郁雄委員長である。
その説明に小生は「何法に定められているか?」との質問を行ったが返答出来ず、後日の回答を待ったが、一年経過した今でも答える気配は無い。
この質問を、堤郁雄市議に代わって、「詳しい事は当局に聞け」と書面で返したのが議会広報広聴委員会の中村圭介委員長であるが、本来は、議員が当局に質して市民に説明するのが筋ではないか。
これらの問題を議員団に質したく、面談を求めると、「建設的な意見で無い」との理由で拒否したのが海老名悟議長である。
又、最大会派の一新会に面談を申し込めば、返事さえもしない島軒純一会派長である。
この3,000万円を請負業者に支払う理由と根拠を、「平成26年12月に雪が降った」と当局は説明したが、工事の遅れが顕著となったのは平成26年10月からであり、誰が考えても、「降雪」が工事遅延の原因でない事が理解出来るが、議員団は「降雪」を原因とする当局説明を鵜呑みにするだけである。
この様に、米沢市議会基本条例に定める、「審議権・議決権・調査権・検査権を行使して執行機関の事務の執行を監視する」・「市民と情報の共有化を図り、説明責任を果たす」との条項に背き、議員として最大の責務である「行政のチェック」を怠る行為に、「議員はこのように委員会で働いている」とする説明には納得出来るものでは無い。

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