議員報酬と議員定数を考える!!①

2016/10/21 (Fri)
議員報酬と議員定数を考える!!①我国は議会制民主主義の国家であり、議会に於いて、首長が議案を議会に上程し、議員はこれを審議して賛否を決する仕組みだが、首長も議員も有権者から選ばれた代表者であることから二元代表制と言われている。
これは首長の持つ「行政執行権」を、議員による「議決権」でコントロールする狙いが有り、議決権の行使は議員として最大の責務から、前述の議会を欠席して登山するなどは言語道断の行為である。
議員はこれ以外に「立法権(条例制定)」の行使があり、地方自治法では「議決権」と「立法権」の行使だけが「議員の職務」とされている。
米沢市には24名の市議が存在し、その職務を果たす為に年四回の定例会と、必要に応じて臨時会が開催され、昨年度は定例会20日と臨時会2日の計22日であった。これが米沢市議会議員の働いた日数である。
この22日の労働に支払われた金額は一人年約740万円(議長・副議長・監査員はこれ以上)であり、日当約34万円という大変美味しい働き口から、本市に限らず生活の糧を得る目的の為に、専業市議になる「お気軽議員」が多く、昨今議員の資質が問われる報道を多く目にするようになった。
因みにイギリスの場合、地方議員は原則「無報酬」である。これは貴族などの富裕層が議員を努めた事から、報酬などは必要としなかった歴史的背景があり、本市に於いても基幹産業「米織」が栄し頃は、報酬を目的としない議員の多くで議会は構成されていた。
以上の様に、「市議は年間22日しか働かない」・「原則無報酬」と述べると、議員からは、「何をバカな!、本会議の他に委員会・協議会・審議会・研究会等に出席し、殆ど休み無く働いているぞ」・「無報酬では議員活動など出来る訳がない。現在の報酬でも手元に残る金など殆ど無く、選挙での出費を考えると、むしろ赤字と言いたい」との反論が為されるであろう事は十分承知である。
今回の議会報告会でも「議員はこの様に働いている」・「他の地方自治体の報酬と定数を比較しても本市の数値は高くない」・「しかし、今後の人口減と市財政を鑑み、定数2名減と若干の報酬減(-8%?)を考えている」と報告するのではなかろうか。
次回も「議員報酬と議員定数」に持論を述べたい。

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この記事へのコメント

人口が10万人→8万人なので、議員数も最低1割減くらいはやってもらいたい。報酬はそこそこ良いと思う。
Posted at 07:20:24 2016/10/21 by カス
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