全国街道交流会議①

2016/10/14 (Fri)
全国街道交流会議①来年度には東北中央自動車道の米沢~福島間が開通の予定であり、それに伴い全国街道交流会議第11会全国大会が福島で開催される。その一年前のプレイベント米沢会議が10/7に伝国の杜で開催された。
中川勝市長の開会の挨拶に続き、筑波大学教授の基本講演があり、お歴々参加の『「道の駅」からはじめる地方創生』と銘打つパネルディスカッションへと続き、最後に吉野徹米沢商工会議所会頭の閉会の辞でお開きとなった。
こういった催しは、得てして「そつなく粛々と進行する事」が目につき、聞いている者の眠気を誘うものであるが、パネラーである中川市長が『国指定の重点道の駅「道の駅よねざわ(仮称)」の建設が進められている、予算を増やして貰えまいか」との一言に、同じくパネラーである国土交通省の山田氏は「計画によってはやぶさかで無い」旨の回答があった。 このやり取りで小生の眠気は薄らいだ。
中川市長の「国は道の駅への助成金を増やしてくれ」は市長として当然の思いであろうが、国交省役人の回答も当然である。
国は地方創生を進める為に応分の予算を確保しているが、それは地方自治体の経済が苦しいからと言って叶えてくれるものでは無く、「企画によって支給する」と公言しているように、先ず計画を提示しなければならない。
よって、中川市長の一言に続く米沢市は『「道の駅よねざわ(仮称)」の運営計画作成』が肝要であるが、議会のやり取りを傍聴すると、道の駅に関して市職員は「運営会社が考える事」とまるで他人事の如き言動である。
ならば、運営会社の役員が、米沢市の公益を考えた「予算獲得の企画書」が作成されるかと言えば、それは不可能と思われる。もし官民一体で知恵を出し合って協力するのであれば、無きにしも非ずだろうが、期待は薄い。
国の地方創生策を悪く考えれば「地方自治体の差別化」である。即ち、良き企画を提示出来る自治体には手厚く予算付けを行い、そうで無い自治体には疲弊化しようが援助を行わないとする、地域間の差別化策と言える。
今、課題となっている市立病院建替えも、国・県の援助無しには実現不可能の事業故に、厚労省に「病院建替えの予算を付けて下さい」と陳情したとしても、道の駅と同様に、「先ず計画を提示しなさい」と言われるのが関の山だ。
中川市長には「企画書の作成出来る職員の育成」を期待したいものだ。

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