住民監査請求を提出③

2016/09/30 (Fri)
住民監査請求を提出③東京都小池百合子知事は、責任無き杜撰な豊洲市場の建設工程管理に都職員幹部・議会と対峙し「真相の徹底糾明」を進めているが、この姿は都民のみならず、多くの国民がエールを送っているのではなかろうか。
米沢市も、中川新市長によるナセBA建設疑義の「徹底糾明」を期待したいところだが、叶わぬようなので監査委員にそれを委ねて住民監査請求を行った。
監査は、民間から起用された大沢氏と、議会選出の工藤市議の合議制によって進められるが、工藤監査委員は自分が承認した事案にクレームを付けられたのであるから、市民目線の監査など期待するのは無理であり、当然「棄却する」との結果が予想される。
と、述べると「初めから負る戦いを何故やるの?」との質問を受けるが、議員団に行政をチェックする能力が無ければ、市民が納めた税のムダ使いに歯止めがかからず、限りなく夕張市のような事態を招くとの懸念からである。
議員団はナセBA問題に限らず、当初行政と反対論を交わしてもいつの間にか懐柔されて行政のポチとなる。
これは毒饅頭を喰らったものか分からないが、度重なるナセBAの追加予算に疑義を感じて会見を申し込んでも、13名を擁する最大会派の一新会会長・島軒純一市議は「会見は行わない」とにべも無いし、議長である海老名悟市議も「建設的な意見で無いので会見は行わない」と公文書で会見を拒否する始末である。
それだけではなく、中村圭介・堤郁雄・成澤和音市議は、追加予算を承認した理由を口頭と文書で論じたが、法の解釈に明らかな誤解があることから話合いを願っても逃げ回るし、漸く実現した議員団との意見交換会では「質問には答えない」「質問を繰り返すのなら会を打ち切る」と息巻く海老名悟議長である。
米沢市議会基本条例第5条には「議会は、市民に対し積極的に情報を発信し、情報の共有を図るとともに、説明責任を十分に果たさなければならない。」と定められているにも拘わらず、この様にナセBAの追加予算に触れられる事を避ける市議団に何があったというのだ。
ナセBA問題に限らず、これから「新・道の駅」や市立病院建替えの大型事業が控えており、理想の市立病院を作るとなると100億円を超える予算規模となることから、市議は立ち回り方によって相当額を懐に入れるチャンスが訪れる。
市立病院立替えでは、利権者から議員に対する働きかけが行われるであろうが、ナセBA問題でこの様な態度の議員団であるから、毒饅頭を頬張る姿が目に浮かぶ。
市民にそう思われない為にも「議会は、市民に対し積極的に情報を発信し、情報の共有を図るとともに、説明責任を十分に果たさなければならない。」との条項を遵守すべし。
【続く】

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