ほたる火コンサート

2016/08/08 (Mon)
ほたる火コンサート日本棚田100選に選ばれた山形県大蔵村四ケ村の棚田を御存じだろうか。
外国人観光客は、風光明媚な観光地や近代文化の都会から、日本古来の文化伝統に関心が高まり、地方自治体も「インバウンドの誘致」等の掛け声が多くなった。四ケ村は村おこしの一端として「ほたる火コンサート」を企画し、今年で13回目を迎えるが、最近ネットでこの事を知って出かけてみた。
コンサートへは四国やベトナムから約1,000人の参加との事。公演は午後5時30分から2時間で、その間にプロのミュージシャンに混じり地元児童生徒のオカリナ演奏が入る。
そして途中に、山伏が肘折温泉からの聖火リレーよろしく種火を会場に運び、地元の児童生徒の持つ松明に点火後、棚田に用意された1,200本のローソクに灯されると、日が落ちるに従い炎が浮かび上がり「得も言われぬ」幽玄の雰囲気を醸し出す。
この企画は、年に1日だけ8月第1土曜日に行われるが、村長の挨拶によると「この棚田を維持するのに村人総出で手入れを行っている」のだそうだ。
僅か1日の為に、これだけの仕掛けを施すには費用対効果が疑問視されるが、JRやテレビ放送局、新聞社、公共団体がズラリと名を連ねる後援者名を見て、「これなら運営出来る」と思ったが、それにも勝るのは地元民の「絆」効果ではなかろうか。
地元民が古くからの伝統文化を次代の若者に伝え、その若者が地元を愛して次の世代に伝えるには、この様な共同作業は効果的だ。そしてオカリナの演奏をした子供達は若き日の想い出として心に刻み、故郷を愛する思いの一助になるのではなかろうか。
何度も提唱しているが、「ナセBA付近で催しを行うと補助金を出す」というABESAN失政の尻ぬぐいである行政企画を改め、広く市民のアイデァを集い、有効な公金使用を望みたい。









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