少子化問題

2016/07/09 (Sat)
少子化問題少子化は、我国が抱える大きな問題であり、国・地方を問わずその対策に苦慮しているが、結婚したい人の割合が三年前と比べて、男性で約28ポイント、女性で約23ポイントと大幅に減少したことが明治安田生活福祉研究所の調査で分かった。
これは約四人に一人が結婚をためらっている数値であり、男性の理由は「収入が少ない」「家族を養えない」が最多で、女性は「望む収入額の男性がいない」がトップだそうだ。
先頃のテレビ番組で報じられた事だが、東京都の杉並区は保育園への待機児童が急激に増えたことから、区は早急に保育園を建設する必要に迫られたが、建設予定地の住民による反対から、思うように事が進まず頭を悩ませているとのことだ。
何故、杉並区に待機児童が急増したかと言えば、この区の子育て環境に恵まれた施策により、他の地区から、子を持つ家族の移住が増えたからだと言う。
前記の二例から、収入が増えて子育て環境が整えば、少子化問題は解決されそうだが、「貧乏人の子沢山(こだくさん)」といわれた数十年前を考えると、高収入や恵まれた子育て環境によって「子だくさん」現象が起きた訳ではなく、むしろ低収入とホッタラガシの子育て環境が「子だくさん」の原因と考えられる。この事は収入の少ない国民の低開発国で人口増の現象が起きていることで分かる。
では、何故低収入だと子どもの数が多いかを考えると、昔は社会保障が整っておらず、老後の為の蓄財が出来ない親は、おのずと子どもの数に頼る他無かったが、育児に金を掛けられない環境でも、年上の子が下の面倒をみたり、家事を手伝った。
そして地域のガキ大将は、多くの子ども達と遊具など無くても知恵と工夫で遊びに興じ、そして義務教育(中学)が終わると就職して親に仕送りをする事が当たり前の時代であった、
今更その時代の環境に戻すべきとは言わないが、国家は、親を敬う教育や大学まで進学せずとも社会的ハンデを受けない仕組みを構築すべしと考える。明日は国政選挙の日だが、誰が当選してもこの事を進言したい。

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