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酒井彰氏の野望とその背景 【№06】

kage

2011/09/25 (Sun)

 ・あづま会の怪
米沢市南方、なでら山の麓に社会福祉法人あづま会がある。
この施設は平成5年、故高梨宥興師や時の市議鈴木睦夫氏らによって開設され草創期には苦労の連続であったが粉骨砕身の努力の結果平成10年頃より事業は軌道に乗ってきた。
この頃から当時の松田俊春理事長は現在の施設よりもっと利便性の良い“まちなか”に福祉施設を造る構想を抱き、対外的交渉をスムーズに進める事が出来るのではないかとの思いから酒井彰氏に経営参加話をもち掛けた。
彰氏はブレーン(太鼓持)とも言える内藤文博氏渡部文雄氏と共に経営参加、理事となる。

 そして松田理事長は往年の夢である「まちなか福祉施設」を実現すべく平和通り駐車場とその隣接地の買収に取りかかった。
駐車場南側隣接地の一部は「まちなか福祉施設」構想を理解する住人の協力により平成22年4月「あずま会」の名義となるが、同じく隣接する土地には天満神社が存在し、地権者が複雑なため取りあえず神社を皇代神宮に移し祀り、その後契約する運びとした。

  此処まで事は順調に運び、いよいよ平和通り駐車場契約という時に調印寸前まで進んだ交渉が中断された。
「松田理事長は理事会の承認無しに事を進めた事が問題となり、開かれた理事会で理事長職を追われ、あづま会からは手を引く結果となった為、平和通り駐車場の契約は反故となったのである」との噂が市井に流れた。

  漏れ伝わる話では、あづま会で開かれた理事会は忘年会の予定を急遽「臨時理事会」に変更し内藤文博理事が議長となり開催されたが、松田理事長は議題の当事者のため別室で控えるように指示され、戻って告げられたのは理事長解任であったという。

 この話を耳にした老生は、松田氏とは旧来の知己である事から彼と会見し事の子細を尋ねたが「あづま会」に関しては黙して一切を語ろうとしないのは良いとしても、何かに怯える態度は過去に会った元北陽関連従業員の態度と相通じる物があり大変奇異に感ずるのであった。

  松田氏解任後、岩間氏(元信金理事長)が理事長就任するも直ぐに酒井彰氏が理事長となる「あづま会」に関する一連の出来事は「強盗慶太」(大正-昭和に掛け強引な手口で次々と企業を買収する五島慶太氏のあだ名)の名を彷彿させるものであった。

  後日あづま会の内部事情に詳しいA氏の話により、松田氏の恐怖に怯えた原因や酒井彰氏の深淵なる計略話を聞く事により納得がいったのである。

A氏の話とは、
  あづま会の経営は最近順調にして12億円程の剰余金が有る。あづま会に経営参加を招聘された酒井彰氏はこの剰余金に目を付け、まちなか福祉施設を計画する松田理事長に、彰氏が既に取得している米沢信金東側の空地をまちなか福祉施設の用地として会が取得する事を提案したが値段が折り合わず、松田氏は平和通り駐車場を候補地に交渉を進めていた。
  このとき彰氏は信金東側を「あづま会」に坪単価22万円の高値で買い取らせ平和通り駐車場は坪8万円の安値で手に入れる魂胆だったという。

  そこで起きたのが松田氏追放劇である。 表向きは理事会の承認無しに土地取得や交渉を進めた松田氏に責任を取らせた格好の理事会だが、本当のところは、彰氏の意に沿わない松田氏を追放するだけが目的の理事会だったという。

A氏は続ける。
  松田氏は元々まちなか福祉施設の建設ついては公言していた事から、この件については理事も知っていたはずである。
それなら理事会で審議すべきは「平和通り駐車場がまちなか福祉施設を建設するに適するか」「米沢市民の為になるか」「土地の価格は妥当であるか」であろう。
理事会承認無しに進めた土地買収は松田氏の勇み足としても理事長解任までの決議は悪意を感ぜずにいられない。
松田氏の草創期からの努力と、私益を目的としない「まちなか福祉施設」建設に尽くした功績を知る自分は、一切の発言の場を与えず解任決議をするあづま会理事連中とは、義を重んずる米沢人として憤りを感ずるものである。と

 そして松田氏が恐怖を感じで老生に何も話さなかったのは、彰氏に「理事会承認無しに買収した土地は松田理事長に買い戻して貰うのが本筋だが、黙って身を引きこの件を公言しなければ不問にするとでも言われ、それを確約したのであろう」との事であった。

  此処まで拝聴した老生は資本主義とはこんな物だろう、松田氏の根回しの稚拙が生んだ悲劇かなと思ったが次の話を聞くに及び、もし安部三十郎候補が3期目の信任を得るのであれば夕張市の道を歩み日本初二度再建団体に指定された市として歴史に残るのではないかとの深憂の情を持つに至った次第である。

続く

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