悪しき行政は米沢市を死滅させる 副市長への書簡 其の1

2011/02/08 (Tue)
町田富保 米沢市副市長 様例年に見られないような大雪に市民は一様に拉がれた暮らしを余儀なくしておる現今であります。
老生は生まれ故郷米沢市に居を構える、しがない劇作家として昨年は喜寿の祝い年を迎えることができ、市職員ともども副市長職の貴殿にお会いできて誠に光栄でありました。と、同時に行政のトップだと豪語される貴殿の行政感覚には畏れながら一市民として申し上げたき儀がありました。
それは「一市民への便宜供与はすべきでない」とする行政感覚の著しい錯誤についてであります。
市民が尊敬する中興の祖上杉鷹山公の伝国の辞では「国家人民の為に立ちたる君にて、君の為に立ちたる国家人民には之無く候」と申されております。 これは米沢市民が信じてきた信仰と人間規範であります。ここに貴殿と米沢市民との行政感覚の違いがあると思われるのです。
いまさらに上下の関係は論外だと申されても、行政と市民との間には大きな感覚の隔たりがあるのです。たとえば貴殿をはじめ市の職員の糧を支えているのは市民からの税金であり決して市長様からいただく報酬ではないはずですが、市職員の大半は承知しているとしても上司たる貴殿らの顔色を伺いながら貴殿らの意見に妥協を寄せるのでありましょうか。
貴殿にはおかれた立場で部下や市民に対して「為すべき慈愛の眼が曇っている」と申しあげておきましょう。
さきほどの「市民に便宜供与をすべきではない」とする氷のような冷えきった言葉に集約されておるのです。
貴方様とは昨年末の21日に市の担当部長同席のうえ副市長室で、はじめてお目にかかりました。
その場でも担当部長らの意見を吐かせないように「市民に便宜供与はすべきでない」との言葉しかないかのように頑なに強調されておりました。
副市長が決めた一時間が過ぎて本会スタッフが腹の底に不満をもちながら部屋を退出した後で貴殿は老生に言った言葉は「顔の広いところで、穏便な解決を願いたい」だった。が、会談の再開を申し込んだ老生に秘書課から返ってきたのは「会う必要はないッ」という返事でした。
その場その場で市民を籠絡してきた貴殿であります。
鷹山公は「私心なくして国家人民のために尽くす事」を規範としリンカーンのゲティスバーグ広場での演説より早く民主政治を示唆しておりました。
それに反して「市民のために便宜供与をすべきではないッ!」と、毒説を吐く前に行政トップとして為すべき仕事があるはずです。
米沢市の経済のために欠くべからざる責務は「企業誘致」「地元企業の育成」ではありませんか。
「企業誘致と現地産業の移動」との違いが分かっていないのではないか?
続く

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