市民をないがしろにする 「上杉城史苑」隣接地問題 其の6

2011/01/03 (Mon)
市は側溝部分の占用許可を与え接道2mの条件を認めようとすることは、一見市民への思いやりのように思えるが実はこの行為「市民軽視の証左」である。その理由であるが、この側溝部分は市と前所有者・現所有者間で、境界が確定していないのである。
当会は情報公開条例にて次の公開を要求した。
・側溝工事を行った事を証する書類。
・ 〃 行った時期。
・ 〃 隣接地権者の立会いを証する書類。
しかし上記の書類は一切存在しないとのことである。
よって側溝部分が市の所有地とする確たる証しは無いにも拘わらず「占用許可願いを出せば建物が建てられるよう許可を出す」とは民を見下す官の奢り、市民軽視の現れであろう。
現に3年間に市が努力した事と言えば、境界を測量し図面側溝を市の所有とする部分に赤線を入れ、これを認めるようO氏に迫ったことである。
勿論O氏はこれを拒否、側溝部分は自分のものと主張し現在に至るわけだが、今般の接道条件を認めることは自動的に側溝の外側(O氏の内側)に境界が決定するわけであるから市にとってのみ都合の良いことで、決して住民を思いやる行為ではない。
小生は、かつてNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」の放映が決定した時、寄せくる観光客の対応に市は無知無策であったところから旧二中地内を活用して「米沢村」を創設し、一般募集によって集まった名もなき賛同経営者達によって観光客対応に寄与した過去があり、市の協力は用地を貸すことだけだったことや既存商店主から迫害を受けたことは既に述べたが「上杉城史苑」は市が音頭をとり賛同経営者を集った、いわゆる三セクで長年業績は振るわず減資を行った結果、市の出資金に多くの減額が生じたことは市民周知の事である。
城史苑向かいの焼き肉店「伝国」は昨年11月をもって閉店し、そこからいくらも離れていないマックスバリュー米沢城南店も閉店した。そしてO氏の土地は荒れ放題と観光拠点の周辺環境はすこぶる良くない。
O氏は市からの財源に頼らない民間活力にて市経済に寄与しようとしているのではないか。ここは折角の事業意欲を削ぐのではなく、積極的に便宜を図ってやるのが行政の使命というものだろう。
しかしながら21日の面談の印象はO氏がここで商売をすることだけは絶対に許可しないという強い意志が感じられたのは残念なことである。
市がO氏の店舗建設を拒む本意とは何なのか? 町田副市長は「O氏がここで商売をする事は特定個人への便宜供与であり市民の理解が得られない」ことを強調しているが、一見社会正義に思える「特定個人への便宜供与」について論じてみたい。
続く

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