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悪臭問題について安部市長の反応?!

kage

2009/10/07 (Wed)

 小生が南原の悪臭問題を米沢新聞紙上で問題提起したところ、早速、安部市長の後援会が反応、各紙に折り込みチラシが配布された。
「悪臭問題について安部市長は全面解決する覚悟で業者に伝えている」と結んでいるが、全面解決とはどういうことであるか?

  安部市長がやろうとしていることは「匂い香り環境協会」(東京)に市が200万円の契約金を払い「改善勧告」の書類書式を作成してもらうための契約をしたというに過ぎない。
ようするに村上畜産側が行政の出した「第1回目の改善勧告」を無視した情況にあるから、第2回目の勧告を出すに当たって当該協会に依頼したものである。

 申すまでもなく人の五感の中で「嗅覚」はもっとも鋭敏な感覚である。人が未知の食物に接した場合、匂いを嗅ぎ分け判断する。したがって、2社による悪臭は米沢市民にとっては堪え難い公害である。
 安部市長が悪臭を根絶宣言を出されたとしても、申しわけないが安部市長は選挙時宣言した「広域合併問題」を反古にした市長である。

 今般「悪臭対策委員会」なる市議団の委員会を傍聴して驚いた。
悪臭は元を断つことである。が「悪臭の元を断つための発言」がなく「悪臭モニターの数と2社による悪臭のうち、どちらの悪臭が酷いかの嗅ぎ分け」さらに「役所に寄せられた苦情の月別のデーター」などを検討しているだけで悪臭根絶の知恵ある発言は市議のだれからも出ないのだ。
 小生は市議らの委員会を傍聴して問題の核心に迫る感覚の欠如に怒髪天を突く思いで退席してきた。何と真剣味のない会議であろうことか。

  安部市長はじめ行政側が問題を解決する手段として「匂い香り環境協会」なるところと契約し、効果ある改善命令を出すことによって責任を一業者に被せる、いわば業者いじめの責任逃れとしか思えないのだ。
それでは解決に結びつかない。業者側も改善命令を反古に開き直るだけでなく各地同業者の臭気対策を積極的に考えた事業に努力すべきであろう。

  安部市長の記事の中で「全国の養豚場の中には臭気対策に十分な費用をかけ、ほとんど臭いのない事業所も多くある」と示唆している。臭気根絶する費用を調達できなければ市はどうするというのであるか。 養豚場の強制閉鎖であるか。市にその権限はあるのか。

  悪臭を放つ他の1社は米沢選出の元県議の口利きによって南原で操業したものである。臭気の発生が基準値を上回るために同作業所に設置した4千万円の減臭施設は元県議縁故の会社が納入したもの。  公務員というもの「一業者に口利きはできない」と拒絶しながらも、政治屋には弱いものである。

 事業所「笹子平高原」は県の認可による産業廃棄物処理場である。同じ処理場の梁沢地区の場合の反対運動はどうだったか。笹子平高原の場合は総業以前に反対は無かった。この差は政治屋が絡んだ差ではないのか。
  元県議は、訴訟問題で揺れる南陽市のハイジアパークの筆頭株主であり、南陽市に本社のある笹子平高原事業所との接点は比較的容易なものであったと推察されるのだ。
  安部市長は養豚場に勧告命令を出す構えだが政治屋が口利きした笹子平の悪臭には言及していないが片手落ちというものであろう。

  名を求めず立身栄達を望まず「恥を知る」「潔し」とか「名こそ惜しけれ」といった「日本人の美意識は、恥を知るという格調高い精神から生まれてきた」日本人が本来的にもっている美意識である。

  市民から選ばれた市長であるならば尊い命を捨てても守らねばならぬものが人間にはある。同時に公務員や各議員の職責に賭けても求められるのだ。
戦後の日本はかの戦争に対する反省から平和国家建設を目ざし、経済復興に全力をあげた結果、世界有数の経済大国になったのだがその代償として独立自尊の矜持を失い誇り高き民族精神を失ってしまった。金はあるが心のない二流国とみなされても仕方がない国になってしまった。
 日本民族がしばらく見失っていた自分を取り戻すためには「日本民族がしばらく見失っていた誇りを日本人全体が取り戻すことである」 まず、己れの立場を知ることである。「恥ずかしさのない仕事を全うする」ことである。

  市民から選ばれた市長であり、難関の採用試験を経て市職員になった自分を誇りとし勇気をもって「恥ない仕事」をすることである。それが本来日本人のもちつづけてきた美意識というものである。


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