どう考えてもおかしい。臭気対策は政治の責任だ。

2009/08/26 (Wed)
選挙のためには有権者を総動員させて「国民の生活安定」をどの政党も相も変わらぬお題目として国民の関心を引き寄せてきた。甘い選挙熟語である。南原地区から出される「養豚の臭気」に加えて、旧ニッセキハウスの社屋を利用して「堆肥発酵時に出る臭気」が加わって二重の臭気に悩まされている米沢市街に住む人たちの苦情は解決されないままに豚の頭数は7000頭(米沢市担当課調)。畜産文化的にはメデタイ話だが、殖える豚数から排出される糞尿臭気には田舎の香水だと笑って済まされるものではない。 まして3日前の晩の臭気には我慢の限界というものがある。
日曜日に再び現地に怒りをもって出掛けてみた。石垣町のはずれに日曜日だけ開店するのだという夫婦の新鮮野菜店に立ち寄ってみた。大好きなトマトののぼりが目についたからだ。
米沢市の東部地区から「環境が良さそうだ」として南地区の石垣町に畑つきの土地を求めて移転してきたところ「臭気の洗礼に狭まれる始末、いまさら移住は失敗だった」と他に移住することも出来ず踏んだり蹴ったりの移住だったと嘆く。
部落でも臭気対策について会合をもったが、行政の力だけではどうにも出来ない仕組みらしく安部市長さえも住民の質問に怒って席を立つ有様ではどうにもならない。
さて、臭気で迷惑をかけている2業者の立場を考えてみる。養豚業者の村上畜産の場合は、笹野町で養豚業をはじめたが、近所から臭気の問題が苦情となり、撤退を余儀なくさせられるハメになった。
当時の市長の勧めによって現在地に移転したものの、養豚に最適な場所だけに頭数が殖える発展だけに糞尿悪臭の処理方法が追いつかないのが現状だ。
加えて養豚事業から排出される糞尿の再利用として堆肥製造をはじめたから臭気の倍増が現況だ。
酒田の平田牧場の臭気はゼロではないにしても、初期設備投資がしてあるから臭気の問題は起こっていないのだと聞く。更に毎日臭気管理に投資する管理費を使っているのだという。
村上畜産の場合、臭気対策に努力はしているものの頭数に見合う管理費に苦慮されているのが実情のようだ。
だからといって市民全体に迷惑をかけたままで良いわけではない。ある合唱団のメンバーは、文化センターが練習場所になっている関係から大きい口を開ける合唱だけに肺の奥まで臭気を吸い込んでいるのではないかと悩んでいる。
旧二ッセキハウスエ場跡社屋で堆肥製造業を営んでいる南陽市の業者が吐き出す臭気の異常さは脱臭装置を附けた現在も変わらない。
県の指導で取り付けたという臭装置だが、装置を取り付けた安堵感からかさらなる大量の生ゴミの搬入となりチャチな装置は役にたたない。工場の中は産業廃棄物の最終処分場を錯覚させるばかりだという。
南原地区は風向きから考えて臭気を出す産業地域でないことは明白である。そこで行政の見解を広く市民に報せるのが環境部の責務であると考えるのであるが。

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