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政権交替は実現するのであるか?

kage

2009/07/24 (Fri)

 田舎暮しの老生でも毎日々々の「政権交替劇報道」には霹靂するものがある。政治に特別な関心をもたない老生でも「自民党の慌てふためきぶり」がわからないわけではない。
情けないことに2人の総理が政権を投出し、3人目の政権の座についた麻生総理は祖父吉田茂が果たせなかった「解散」をわが手によって実現すべしとの自戒から自民党は内部混乱に混乱を重ねたあげくようやく解散選挙日程が決まった。

 さて、投票日までの40日間に何が起きることやら、政権をめぐる抗争は今のままで済むとは思えない。
話題にのぼることはなかったにしろ山形県知事選は、表面上は無所属当選とされているが実態は民主党関連の票であったことは申すまでもないことだ。
自民党のゴタゴタは地方の選挙にも暗雲を立ちこめたばかりでなく、都議選においても大敗北せざるをえなかった。斯様な情勢にあって政権交替を間近に控えて民主党候補者の選挙態勢と政権交替に対する認識が育っているのであろうか。

 失礼なことだが、歴史的に見て時の勢いで政権を手にしたとしても寿命の短い覇権であった事例が多く残されていることでもわかろうというものだ。ようするに「賢くない人間だけが集まったところで利口にはなれない」ということだ。
一度も政権をとったことのない者が「棚からボタ餅」同様、勢いで転がりこんできた政権をどのようにして日本国に根づかせるというのだ。

 不安は残る。 山形第2区から3度目の立候補となる近藤洋介議員秘書との談話が老生に伝わってきた。「今度は間違いなく当選ですね」とオベッカをいう記者に秘書が答えた。
「当選は当たり前ッ! 自民党から出てくる候補を二度と出られないように痛めつけてやるッ」と豪語したと聞く。
秘書たる者が言及してはばからない暴言に記者は返す言葉もなく事務所を退散してきたというが、この思い上りこそが危険極まりない民主党の政権奪取目前の気運だとするならば政権の座は短い。
登り坂だとはいえ民主党は政権を手にしたことのない党である。危険を胎んでいやしないだろうか。
 自戒せよ民主党。 「館山から大臣を出すのが夢です」と答えながら「約束したことは何ひとつ実行してくれないのですよ」と、同時にこぼす主婦の声も耳にする。

  思えば、父近藤鉄雄元労働大臣の初当選に老生が関係したことがある。以前、鳥海元市議や親戚関係にある芦川五郎氏をはじめ数人の近藤候補を支持する人たちが前触れもなく深夜に拙宅を訪れ「近藤を当選させるために新しい形での演説会を開きたいので知恵を拝借したい」との申し入れを受けそれに応じたことがあった。
結果は当選となって幕を閉じたが「出たがり屋近藤のイメージ」が今もって脳裏から離れることがない。落選し引退のことも明確に覚えている。
投票を前にした某日候補者の兄弟という人物が事務所に運動に来られた。老生は「落選ですね。事務所に大敗ムー ドが漂っています。例をあげれば中枢となる某県会議員すら笑顔でお茶話に夢中になっている。これを投票を前にした余裕というものだと思えないからだ」と答えて運動に歩く兄弟の顔を曇らせた。
結果は落選・政界引退となった事実。

  大切なことはあくまでも「謙虚さ」を失わず、常に「兜の緒をしめる」ことが大道につくために欠くべからざる議員天命であろうと老生は思っている。

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kage


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