山形県知事選挙・鬼のかわら版[14]

2009/01/20 (Tue)
投票日が迫り、本会が「県民に伝えたい県政の事実」をすべて伝えきる日時がなくってきた。「県政のチェンジ」を目指す候補の陣営は報道によると現職有利とされている。とくに置賜地区の票田は現職有利にあるという。
置賜地方は保守的な地盤で歴史的にお上に逆らわない風土で知られている。それだけ歴代領主による善政が敷かれてきたという風土が息づいているのであろう。
NHK大河ドラマ「天地人」の主人公直江兼続や藩主上杉鷹山公の遺徳に置賜人は政治に疑問をもたないキライがある。だから「県政のチェンジ」などの掛け声による変革を望まないばかりか町中のボスの言いなりなって投票所に出掛けるのである。
分裂は避けられない自民党総会が17日に開かれたが、麻生総理は「この不況を乗り越えられるのは自民党以外にはない!」と叫んでひとり空転していたが、火事場から逃げ出す自民党ネズミの数も増えているようだ。
自民党がらみの山形県政だが、もはや「死に体の自民党」に従属する県政では考えねばなるまい。
斎藤知事の県政は「独断的」である。県費1億円強を保証金として賃貸主に支払う理由は常識外も甚だしい。しかも18ケ月分の家賃を前払いしながら、改装の図面すら出来ておらず「改装どころかテナントさえも集まらない」現実から県民は知事の県費乱用と考えるべきでなかろうか。と、県会議員の中には知事の独断選考の態度に諌言するする勇気ある議員はいなかったのであるか?!
しかも風評によると、契約までの経過には「知事の愛人?」だと噂される銀座8丁目にある某クラブの美人ママの仲介だとすれば「県政の重大な失政」になる。
一般的に賃貸料が高く「銀座」という名称だけにこだわり実際には「銀座の場末で人通りが少なく」候補地だった新宿の「追分ビル」の100分の1だという裏通りである。「そんな場所をよしとしないからテナントが集まらないのが事実のようだ。
[山形県職員信用組合の私物化]
山形県信用組合は職員が金を出しあって、福利厚生事業の一環として組織したもので理事長は県総務部長が歴任していた。「子供の教育費・車の買い替えとか」の場合には庶務担当の職員に手続きをすれば、次の週には融資を受けられる。最終的には退職金によって返済するので不良債権の発生はない。職員には利便性の高い金融制度であった。
これが斎藤知事就任と同時に廃止、民間金融機関(山形銀行)ヘ移管することになった(山形銀行内での当該担当は遠藤利明衆議の兄にあたる人物)
知事は総務部長に信用組合の解散を命じ山形銀行に移管させられたものだ。権力をカサに知事の独断であったと理解するのが常道であろう。ところが、比較的気楽に融資を受けられたのが、民間金融機関に移管されてからは、山形銀行に出掛けて頭を下げ、おまけに山形銀行からは「保証人の請求」がなされる始末。山形銀行に移管された預金は130億円・貸出金40億円だった。
兎も角、知事の地位を利用して「わけのわからないことを平気でやる人間」であることが分かろうとするものだ。山形銀行から何らかの恩恵を受けていたのであろうか。疑惑は消えるものではない。
知事に対する県民の疑惑はつづくものの投票日に間に合わないことから、以下に列記することにする。
■ 山形新幹線の庄内延伸の廃止。
前高橋知事までは山形新幹線の庄内延伸する計画となっていた。庄内地方の産業振興のため、とくに高齢者などの新庄駅乗り換えを考えると、県政の平等化には不可欠なものであった。
■ 県職員の使い方に疑義あり。
斎藤知事になってから職員から精気が失われ活気がみられないと噂が流れている。まず、知事自らが公約違反をして給与20%カットを実行していないのに、職員の給与を20%カットするとしている。
仕事の面では思いつきで職員に指示を出し、むやみに叱責して、そのために自殺に追い込まれた職員が2名いるとは悲しいことだ。
■ 県内企業育成の欠如。
公共事業は「社会各層への富の配分」といわれてきた。安く発注することは歳出の軽減につながり、県が稼いだかのような錯覚に陥りがちだが、建設業や商店に勤務している人たちも県民であること。
本県の場合、建設業の雇用人口は、一時全雇用人口の15~20%であることから、不当に安い価格で発注することは止めるべきだ。それは県民の一部見殺しにすることで知事のやるべきことではあるまい。
山形仙台間の交通の便がよくなり、仙台に行く買い物客が増加した。これに関して「仙台に買物に出掛けてしまうなら、品物は仙台におけばいい」と馬鹿げた感覚の持主である。山形は「雛街道」「そば街道」に宮城ナンバーの車で溢れるようになればしめたものだ。と宣う斉藤知事である。
■ 副知事2人制の無駄使い。
副知事に仕事がないという理由で元副知事が退職をし新潟県の自動車関連の仕事についていると聞く。
副知事に任せられる仕事がないのであれば副知事の2人制は無用の長物である。知事の女性好みであってもそれは廃止すべきことである。
■ 職員の裏金調査県予算の歳出歳入については、監査委員の監査を受け、県議会の承認を得て正しいものと認定された関係書類は5年間の保存期間後廃棄される。
ところが斎藤知事は、高橋・板垣前知事を悪人扱いし、いかにも自分をクリーンな印象を与える目的で「県民に対する説明責任を果たす」との美名のもとに、20年も遡って公金の管理情況を調査したのだ。その結果、372万余円の不適当管理の実態が分かったものの、この調査に要した期間が8ケ月、職員の給料分は1億円を超えていたのだ。
県民はこのような無駄な仕事をさせるために「税金」を払っていないはずだ。
■県有財産の不当に廉価処分した数々。
旧国民宿舎西蔵王山荘の処分旧国民宿舎西蔵王山荘は、宿泊施設としての利用を廃止(平成16年)してから、年間130万余円で管理委託をしていたのだが、齋藤知事になってから、この委託料削減のため放置されていた。ために建物の存在が高地にあることから、凍結による水道管の破裂などで鉄筋コンクリート4階建ての物件は使用不可能となって、建物と約3000坪の土地を約680万円で売却された。
■ 西蔵王水源地周辺土地の処分。西蔵王高原ラインの東側には、人口湖の羽竜湖や水芭蕉の群生地があるほか、白樺林がつづき、牧場や大山桜がみられる魅力的な自然の宝庫ともいうべき地区であり開発によっては、長野・軽井沢地区をしのぐ観光資源の誕生が見込まれものであった。
この西蔵王地区の開発のために、新たな施設を作るよりも、水源の確保が最重要課題として平成8年に土地3ヘクタールを約5800万円で購入したものだ。斎藤知事は知事就任後、本県の自然の素晴らしさに触れ「この恵まれた自然環境を観光資源として活用すべきだ」と公言しながら、実態はこの土地を将来構想を十分に検討もせずに二束三文の廉価で処分してしまったのだ。
山形県総合運動公園の指定管理者の指定の疑惑などなど。ほかにも斎藤知事に対する疑惑は多いが、県民に広く知ってもらうためには、投票までの時間がないのだ。「チェンジ山形」を取り戻すためには、県政は謙虚に耳を貸せるトップでなければならない。
斎藤知事にいえることは日本銀行入行というはなばなしい経歴をもちながら、地方銀行に入行せざるをえなかった理由には県民は疑惑を感じているのだ。
日本銀行からお払い箱のご仁であり、拾われたはずの山銀を後足で砂をかけるようにして、1年そこそこで知事に立候補した人物である。知事が4年間に為した功罪は罪の方がはるかに多いことを結論する。

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