わが市の行政は生きた対応ができないのであるか?

2008/11/12 (Wed)
ありていに申せば今は資源回収業者だが、昔は「ゴミ屋」として蔑まれた業界のことである。その「資源物買取業者」が不況の強風をモロに受け倒産の危機にある。高橋市政の頃、町中から溢れ出る古紙や鉄類の回収は市が回収費用を支払い、回収した古紙や鉄屑の処分は市の定めた業者に無料で譲渡していたものだ。
ところが北関東通商なる日本一の規模をもつ業者が、米沢市行政の資源物に対する甘い処置に「資源物にも相場がある」として、いわゆる「ゴミ」の買取り業を展開した。北関東が市中に撒いたチラシによって「ゴミが金になる」ことを市民が知ることになる。そこで本会が中心となり「過去には指定業者に無償提供していた資源物を入札によって歳入を計るべき」だと進言、現在は業者による競争入札制度となった。
結果は米沢市の歳入は「億をゆうに越す単位の金額」が現在までに入金されているはずだ。が、米沢市の業者に対する対応は貧しき限りで、業者がかぶるリスクをよそ目に「難しい」の一点張りで未だに行政は応じようとしないのである。
古紙の場合、綴じ紐は「再生資源」であることから「紙紐で括るのが常識」であり、周辺他市町では、その点はガッシリと守られているから、そのまま再生資源物として買い取った業者は再度分別作業をすることなく相手メーカーに納入できることになっており文字通り「再生資源物」となっている。
ところが米沢市の場合に限り、括る紐はビニール紐や酷いのは針金類で括られて出しているから、そのままの荷姿では再生されない。
そこで資源物として出荷するには買取り業者による再分別が必要となってくる。その手間と費用がバカにならない。しかもそうしたリスクは買取り業者の負担となっている。しかも不要なビニール紐などは焼却するために新たなる費用の捻出が出てくる。
他市町は「再生資源物」として位置づけ市民と行政が一体となって取り組くんでいるせいか、見事に紙紐を使用した資源古紙が排出されているから業界の評価は高い。それに比べ米沢市行政の再生資源物に対する対応の貧しさは「恥さらし行政」と評価は最低なのだが。掛け声では「再生資源物の意義」を唱えているが、他市町なみの資源物扱いにも「紙紐を使うのは難しい」と宣うだけで是正する考えもないようだ。
だれもが予想だにしなかった経済恐慌である。加えて中国オリンピック終了が重なり「古紙・鉄屑類」の相場はゼロに等しく、上海に船で運んだとして中国側に買取る業者がいないのだ。いるとしても買い取る価格はゼロ値に近く相場が立たない。そこで日本の買取り業者は「無料か、もしくは逆ザヤ的な商法」しかないのだと言う。
そうなれば12月の入札には「無料か、入札拒否」の業界態度となるだろう。毎日50トン強の再生資源物ならぬ「ゴミと化して」市民を苦しめることになるだろう。 米沢市は入札業者の苦況にも「約束だから、入札価格を再考する考えはない」と、世界的な経済恐慌に対しても一向に理解を示す態度はないようだ。
支払いに苦慮する業界の窮状に理解を示さない行政にしっぺ返しがこないという保証はない。市内をゴミの山化しないためにも買取業者の経済的窮状を理解・解決方策に心を砕くのが行政というものではないのか。

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