「中国よ、聖火とは世界大乱の烽火たる憂いになりはしないか?」

2008/04/29 (Tue)
平和を象徴する五輪の聖火が長野を走り抜いた。各地で見られたような暴動は防げたとしても、長野市内の沿道を埋め尽くした「赤い旗の波々」はどうしたことだ。中国よ!チベット問題はお国が処理すべき内紛であり、聖火の名のもと赤色旗をもって土足で他国の土地に踏み込む無礼を若生は許すべきではないと思ってきた。
世紀の祭典と称すべきオリンピックにまつわる「聖火リレー」はベルリン大会でヒットラーによって始められたものである。独裁者ヒットラーはベルリン大会をもって「祖国ドイツを世界に冠たる富国強兵」をアピールするためであった。
映画「独裁者」で軍の支配者が演説する。その演説のユダヤをチベットに替えるだけでいい。
「人民は国の利益のために服従を! 裏切り者は制裁だ! チベット人と非白人種の市民権を剥脱する。
彼らは劣悪であるから、侮蔑と憎しみが我らの道だ。民主主義、自由、平等は人を欺く思想だ。
勝利こそ、それに勝るものはない。人民は国の利益のために服従する!裏切りは制裁だッ!
チベット人は劣悪な人種だから敵とみなす。侮蔑と憎悪することが我らの義務だ。
人民は総督に服従せねばならないッ! でなければ国は後退の道をたどるだろう。我々にその必要はないッ!」
かつてヒットラーはユダヤ民族を殲滅する行動に出た。皇帝ヒットラーの言葉のユダヤ人を中国要人はチベット民衆に置き換えようとしているように思えるのだ。
映画「独裁者」で世界の皇帝に担ぎあげられそうになったチヤップリンの次の演説を思いだす。
「私は皇帝になりたくない。支配するよりも人々を助けたい。ユダヤ人も黒人も白人も人類は互いに助け合うものである。
他人の不幸よりも幸福を望み憎しみ合うものではない。
地球には全人類を包む豊かさがある。自由に美しくあるべき人生は流血を清めて残った。
スピードは自由を奪った。 機械によって貧富の差が生れ、知識を得た人類は優しさをなくし感情を無視した。
思想が人間性を失わせた。知識より大切なものは人類のやさしさである。それがなければ人類は機械同然だ。
航空機やラジオは世界を縮め、人類の良心に呼び掛け世界を一つに導くことである。 私の声は世界中に響き、絶望の淵にいる人々に届く。彼らは支配体制の無産の犠牲者である。
人々は絶望してはならない。食欲にもたちされた荒廃も人々は人類の発展を憎むべき独裁者のマヒとともに消滅する。
民衆は権力を取り戻し自由は再び人々の手に戻る兵士よ良心を失うな。
独裁者に惑わされな。君たちは支配され家畜のごとく扱われている。 彼らの言葉を信じるな。彼らには良心も人間性もない。
君たちは機械ではなく人間だ。人を愛することを知ろう。
良心のために戦おう。自由のために科学の進歩が幸福に導くように。 兵士よ、民主主義のために団結しよう。 愛があれば憎しみは生まれない自由のために戦うのだ。
神の王国は人間性にある。君の中にも!
人々の中にも!すべてを創造する力は、君たちの中にあるのだッ! 自由で希望に満ちた世界をッ!
民主主義の名のもとに、一つに団結しようッ!
雇用や福祉は反古にされた世界のためにッ!
口先だけで守らなかった彼らに、約束を果たすために戦うのだッ!」
チヤップリンは自作自演の作品の中に「留めておきたかった人類へのメッセージ」であっただろう。人々はチヤップリンの言葉を忘れない。中国国内での恥部が平和のシンボルとされる「聖火」にのって世界中に広がってゆくのである。

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