西吾妻ロープウェー経営に疑義

2003/10/25 (Sat)
碁盤の天元から、西吾妻スキー場を天元台スキー場と名づけたのは安孫子藤吉知事だ。以来、スキーブームに加え良質な雪質などから賑いを見せていたものだった。スキーブームが去り、スキー場がファッションの場であり、出会いの場であることから多くのカップルが生まれていった。それも不景気風に煽られ、遠距離のスキー場は敬遠されつつある最中に、プロの営利会社が断念したスキー場を、地元観光協会いわばアマ集団で経営をするという仕組みだ。しかも、設備の一切を無償提供で、しかも米沢市が毎年17年度まで500万円を限度に索道の施設管理費をもつ優遇処置。加えて米沢市は購入額が800万以上の自動車・重機車両の購入費および定期点検費用と建物や工作物の大規模な改修費用などは役所が拠出する。
スキー場経営者が負担するのは賠償保健・損害保険料にかぎられている。要するにお膳立ては米沢市(住民の税金)がやって、スキー場経者の負担は至ってゼロに近いものだ。しかも住民の税金を投入しているのに米沢市民の優待はない。経営の黒字は米沢市民の活用度合いにかかっているという具合だ。長井市の場合、アヤメ公園への入場料は市民ならダダでしかも無料の入場券は家族数よりも多く配られている。余所からの集客に市民が一役買っているという具合だ。
スキー場も賑いを期待するのであれば、まず市民の施設費用をダダにすべきものであろう。が、いずれにしてもブームが去りプロの経営者がサジを投げた施設である。よほどの経営感覚がなければ黒字経営は望めそうもないのが実情だ。
当該経営者たちの感覚を覗いてみると、米沢市からの500万円補助注入を雑収入として計上し、あわせて16万円の黒字だとして、役員に一人あたり100万円の手当てを支給する感覚の持ち主たちである。米沢市の補助金500万円から黒字だという16万円を差し引くと、実質は484万円の赤字になる。補助金を役員賞与にあてるとはその感覚やいかに。
さらに今年度は圧雪機購入のため、議会は3千万の予算を通過させた。実質購入価格は2千50万円也。差額は米沢市の支出とはなるまいが、設備の一切を行政に負担させたスキー場は前代未聞だ。黒字は当たり前の事。それでいて赤字を出すならば経営者たちは完全に知的能力欠如者となる。
またぞろ黒い噂が流れている。スキー場に納入希望者は役員の一人内藤文徳氏を通さねばならない仕組みになっており内藤氏のピンはねが問題だという。スキー場に限らず内藤一族が経営している上杉城史苑第三セクターに甘んじて今もって赤字経営だという。米沢市は優れた経営者不在の街であるか。
とまれ、米沢市が負担する経費はすべて市民の血税であることを!

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