堪忍は袋に入れて 首にかけ 破れたら縫え 破れたら縫え

2008/02/04 (Mon)
広域合併に対する該当市町の合併合意を以て、県に合併の合意を申請するのが本年の5月である。 県は合併意志の確認のもと、県が中に入って合併の詳細に関与したうえで、国に対して置賜地方の合併特例法を申請するのは7月が最終期日と聞いている。広域合併問題という最難題関門を目の前にして、米沢市は企画部という事務方に任せてデーターを収集している段階だとも伺い知るところだが、安部市長の4年間における合併問題に対する考え方は「急ぐべきではない」というスタンスであった。
然るに市長選を直前にして広域合併を宣言したには確かなビジョンに裏づけされたものがあったのであろう。
まさか国策としてあるからには時流によって「バスへの乗り遅れ」を懸念した再選されることを願った人心掌握術に心を動かされたあげくの決断であろうか。
広域合併もさることながら、全校実施に3年間も要する中学生の給食とは政治能力に陰りがあるとしかいいようがないのだ。4年間何を思索しながら首長を続けてきたのであろうか。そしてなお再選に手をあげた理由とは何であったろうか。事務方に電話して問うてみた。広域合併後の明るい見はあるかと問えば「今は勉強会を行なっているだけです」という返事が返ってくるだけだ。
給食については「給食法にしたがって実施する方向を考えているところだ」と優等生の答えだけが返ってくるだけだ。 5月まで首長による合併の意志確認をするというのに、今もって事務方による勉強会だとはのんびり構えるのもいい加減にしてもちいたいものだ。
合併による最大の難点は各市町長の合併による覚悟のほどである。各市町はすべて疲弊尽くした市町である。これらの市町が合併したところで米沢市はじめ対象となる各市町の財務状態は等しくマイナス財政にある。悪くいえば第2の夕張市になるかというべき市町である。 要するに「疲弊につぐ疲弊した市町の合併」で合併によって救えるべき市町はゼロなのだ。
それでも安部市長は合併推進論者に手のひらを返し選挙に臨み再選を果たしたものだ。自分は再選されて上出来であろうがマニフェストの何か完全に実行できるものがあるのであろうか。
有権者に申しわけないが、安部市長再任は、間違った選択であったろうと老生は申しあげておきたいのだ。
まず広域合併について何んの権限もない事務方が出してきたデーターを了とする市町首長らはいないであろうから、そこで安部市長は責任を事務方のせいにして逃散するのではあるまいか。
中学校給食の問題についても教育委員会の責任だとして、これまた逃散するようでは自治体の首長としてはあまりにも有権者の期待を反古にしたことにはならないか。
再選後の安部市長は人が変わったように雄弁であり自信過剰だとも伺っている。安部市長の本音は「市長になりたかったことと、再選したかったこと」に尽きるものであったことを有権者はのちになって知ることであろう。

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