生協は組合員の食生活を守り抜いているか?!

2008/02/02 (Sat)
老生は前々から生協という組合組織に疑問をもっていた。昨年末に「中国産食物」の一斉引き上げが起こった時期に、隣市の喜多方市内にあるコープの店に立ち寄ってみた。
コープの店員に問題になっている中国産食品の店内撤去はどうなっているかと尋ねてみた。
店員は「大変迷惑しました。が、昨日店内から商品を撤去したばかりです」と汗を拭きながら答えてくれた。
店員の後には「中国産の蜂蜜」が大量に展示されている。そこで老生は中国産蜂蜜を指して「相変わらずコープは中国産のようですね。
中国産の蜂蜜は成程値段は安価です。そのわけは純粋な蜂蜜ではないということです。蜂蜜の見分け方は壜を逆さにしてみるとわかるんです。空気の移動が早いものは蜂蜜に添加物や増量材が混入している証拠です。
店長に話してわが国で生産された蜂蜜を薦めるべきでしょうね」とアドバイスして帰ってきた。 後日、当該店内には「中国産蜂蜜」が大量に店内売場を占めていたのだ。
今般の中毒事件を起こしたのはコープから求めた冷凍食品であった。
コープといえど営業であろうから、組合員だけにかぎらず一般消費者を対象とした時、何よりも魅力は「価格が安い」の一点であろう。
生協は組合組織だけに「食の安全」には特に気を使っているのだろうという安心感があるそれがコープの特質であったはずだ。が、今回の中毒事件ではコープから買い求めた食品が中毒の原因となっている。
コープといえども、安価なものが購買の主流を占める以上、食への安全度が疎かになっていったものであろう。こうなるとコープの信頼は薄れ組合組織の意義がなくなってしまう。
生協に加盟している人達は「生協の商品だから万ガーにも間違いがない」として、生協に寄せる絶対の信頼は揺るがないもののようだった。
生協加盟メンバーは斯くして裏切られて行くのだ。
かつて老性は各地のコープを見聞して歩いたが、消費者が驚くほど価格の安さはない。信頼の物差しは「食に対する安全」であったろう。現実にはコープの扱い商品は安価な中国食品の提供と蜂蜜のような純粋性に欠けたものだった。
全国的に中国食品を避ける風潮の中でコープも例外なしに関与していたことは組合組織の解散に通じよう。安いだけなら他の店舗でも求められる。
食の安全を第一義として生協のレッテルは傷だらけになっている現実を考えてみるべきであろう。生協がつつがなく生き延びて行くためには文字通り「食の安全」を守り抜くことであろう。努力なしでいつまでも神話はつづくものでないのだ。

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