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豊かさとは?

kage

2008/01/20 (Sun)

 「金」が無いのは「首」を失った人間と同じだ。古典落語では揶揄的に表現をする。
なるほど「金が無くなると市政どころか国政まで激しい闘争に入る」 まさに人間も動物であることに疑いはない。
 動物の繁殖数はエリア内の餌の量による。こう考えてくるとわが国の「小子化傾向」は動物的本能から「食料の枯渇化」に適合しようとする前触れかも知れないではないか。

 童話本「ソロモンの洞窟」では作者の意図したものはなにかを考えた時、老生は恐怖を覚えた。
ソロモンの伝説的な宝物を信じた探検隊が想像だにしない艱難辛苦を克服したあげく辿りついた洞窟の中には、伝説通りの「金銀財宝が眠っていた」のだ。
 探検隊は狂気して財宝に身を曝したが、時間がたつにつれて冷静さを取り戻した時、食料のないことに気づいたのだ。
 「人間が生きるためには食料と水が必要だった。金銀財宝は食料にはならない」白骨化した探検隊の末路の傍らで金銀財宝が洞窟の中で輝いていたという筋書きだったように覚えている。少年時代の読書感想である。
 アスファルトジャングルではダイヤモンドは価値を放つであろうが、雪山などで遭難し孤独を味わった時、人間は一片のパンとコップ一杯の水を求めるであろうことに異論はあるまい。

 作日、スタッフが集合した折り老生に「戦中戦後に自殺者は希だったと聞いている。が、現在は毎年3万人を越える自殺者がでている。これの意味するものは何んぞや? 」
 たしかに戦中戦後は食料が枯渇し、想像を絶する生活が日本人全員に課せられたことは事実だ。
動物の本能は生きようとするあがきにも似た行動をするものだ。農家は金で食料を売ってはくれない。ほとんどが着物などの物々交換で、国民はタケノコ生活を余儀なく送っていたものだ。
 交換物が無くなれば手当たり次第の食料調達である。老生も少年期には食べられるだろうと「コスモスの花や金魚草」を口にしたこともある。
 そのような我々を救ってくれたものが「笹の実」の実りである。他にも少量だが、軍隊が貯蔵していた鮭缶やスルメなどがあった。いずれにしても食料の枯渇は人類にとって金銀財宝に勝るものであった。

 あの上杉藩の殿様でも食料と交換するために宝物を投げ出し、ために豪農だった「宮坂考古館」が存在している。
 期待の「伝国の杜博物館」の展示物が見る影もなかったことが何よりの食量枯渇時代の名残だといえなくもない。

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