お役人さまに申し上げますだ。

2007/12/22 (Sat)
「滅相もござりませぬだァ、お役人さまッ! おらが代官さまに口ごたえするなんてことは思ってもみたこたァごぜえませぬが、世間では代官さまの悪い噂でいっぱえのようでがすだァ」「何ッ、黒い噂だと! さっさと申してみよッ! 事と次第によっては、お代官さまのご威光によって召しとってくれようぞ」
「ヘッヘ ー ィ!」
「ならば申してみよッ!」
「「村の代官さまもお早くお決まりになったようで、おめでたいのでございますが、聞くところの噂によれば、あのお代官さまは他人の話に耳を貸すのが大層苦痛なところがござりまして、己れの権力の及ぶところ勝手気ままに振る舞うのがお好きなようで――減相もねッ、村の噂ということでして――」
「申してみいッ! ほかに村の衆は何んと申しておるのだ?」
「恐れながら、お代官さまをお決めなさるのに不正があったと」
「何ッ!お代宮さまに不正があったとなッ?」
「はい、お代官さまに組する下役人らの手によってつくられたマニフェストなる書状は、いかにもお代官さまの約束事の如く村の各戸に投げ入れてあるが、すべてはお代官になるがための――」
「黙れ、黙れシ! 何を証拠に偽りだと申すかッ!」
「お代官さまは慈悲深いお方だとの評判も高く、とかく老人の腰や肩の揉みほぐしがお得意のようで老人らは「神よ仏さまよ」と慕っておりました。が、陰では知恵袋とも申す学者を二名ばかり召し抱えることに致しおりましたが、ひとりの学者がお代宮さまのバカさ加減――」
「バカさ加減とは、お代官さまのことであるか?」
「これまた滅相なことを――」
「何を考えているか分らぬ代官である。と、つづくのであろうな」
「恐れ多いことでして、年の瀬を向えて民百姓の困窮をよそ目に代官所のお役人たちが、役人の待遇が悪いからと扶持率を上げよとか」
「民百姓らの困窮に惑わされていては政事はできぬ。まず、お代官はじめ役所に勤める者たちの糧を満たすことが肝要なことである。代官に座るための費用をいかに捻出しようと問題にはならぬ。お代官の役目は村中の統制にある。海老名なる者を頭とする一新会なる徒党の動きも潰さねばならぬ。ましてや「鬼の会」なる不埒な者どもに至ってはお代官に向けて罵詈雑言の数々は許してはおけぬッ!」
「お役人さま、夜はどだに暗く、長くても明けない夜はねえですだよ」

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