これが議会? 「中学生議会以下でねえの?」

2007/12/11 (Tue)
老生は新人議員の頑張りを傍聴するために出掛けた12月米沢市議会での島軒議員質疑応答の時間だった。老生の後の席でご婦人が「これが議会?」腰が抜けたような驚きの様子だった。議員質問は市職員の別格の待遇にメスを入れた件と、減額される米価の大問題であり、歯切れよい口調の質問内容は傍聴者に良く届いたが、市長応答はタドタドしく、各部長らの応答も用を足さないものであり、またしても肝心部分を部長に任せたいつものパターンである。
老生はあまりの馬鹿バカしさに早々傍聴席を辞し、これが米沢市の議会であることに慨嘆した次第だ。
前高橋市長はすべての質問に自ら応答し部長らの言を患わすことはなかったものだ。それに比べてお粗末な安部市長の対応であることよ。
市民票の大半を獲得して再選された安部市長の市政能力を一度は傍聴席に座って見るのも一興であろう。傍聴席は昼寝する場所ではないが、眠気を誘う議会運営であった。
老生は台湾の荒れた議会をよしとしないまでも、質疑応答にもっと活気があってもよいのではあるまいか。
選挙管理委員会から恐ろしい話を聞いた。
マニフェストとは、選挙において有権者に政策本位の判断を促すことを目的として、政党または首長・議員等の候補者が当選後に実行する政策を予め確約(公約)し、それを明確に知らせるための声明(書)の意味で使われることが多く、「みんなの会」のマニフェストは安部候補の「政策綱領」「政権公約」「政策宣言」と思ったのではないだろうか。
しかし実際の安部候補マニフェストは新聞折り込みによる印紙のあるものだけで、大版印刷し大量に配布されたマニフェストは「みんなの会」の「提言」であり候補者の「公約」ではないので安部市長は実行しなくとも良いということである。
「芝生のサッカー場」や「未設置のコミュニティセンター」「街中の図書館」は「みんなの会」独自の提案で安部候補の公約ではない。したがって、実行出来なくとも安部の責任は問えないということだ。
老生らに限らず有権者の殆どは、膨大な印刷物配布に関する費用は安部候補の持ち出し費用だと思ったろうし、マニフェストも安部候補のマニフェストと信じたに違いない。が、すべての費用は「みんなの会」の費用持ち寄り、配布はボランテァで行ったのであり、マニフェストの内容も候補者安部自身のものではないので、不履行には一切のお咎めなしということである。
実際には政治団体「みんなの会」の提案に誤魔化された投票結果であった。
「広域合併」「学校給食」は安部候補者の公約であるが「広域合併」問題は各紙伝えるところによると、安部市長突然の変異に二市五町の首長は戸惑い、本心を計りかねて積極的に米沢市との合併を考えているところは現在無いようだ。本気で置賜広域合併を考えての公約なのか、選挙で票を得るための詭弁なのか、安部市長の今後に興味のある老生である。
又「学校給食」問題では、四月から順次実施するという公約が議会答弁で「教育委員会に任せている」と、早くも逃げを打ってきた。当会が投票日直後教育委員会に「四月から順次実施する」件の具体策を糾したが「市長からの具体的指示は無い」「親子方式による四月からの実施は殆ど不可能」との返事であった。これまた票を得るための詭弁なのか関心事である。
本日の議会で拝察するところでは安部市政に「議会戦線異常あり」と見た。大変な市長を米沢市民は選択したものだ。
市民は先ず、市長の活動実態を議会で目に焼き付けてくることだ。何が肩もみだ。何が握手だ、何が芋煮会巡礼だ!

「おちこぼれ」と「ふきこぼれ」を判別した補習授業の大切さ。 ≪ | HOME | ≫「泣くことは止めよう」
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