「品格」とは「負の遺産」とは何か?

2007/12/09 (Sun)
安部市長はマニフェストに米沢市の「負の遺産」として「天元台スキー場・市立病院・開発公社」の三事業所をあげた。各紙伝えるところ、12月市議会に於いて海老名市議は「天元台スキー場を負の遺産とするのはいかがなものか」と市長に釈明を求めるくだりがあり、市長は海老名議員に「品格のない質問」と一蹴した。この市長発言に議会は紛糾し一時中断、午後の議会運営委員会を開いて「議事録」から市長発言は削除されたとある。
老生は議会の傍聴をしていなかったので後日議会事務局に事の成り行きを糾してみた。
「負の遺産」についてはともかく「品格のない質問」という市長の議会答弁に疑義をもった。「品格」という言葉は「人に自然に備わっている人格的雰囲気」をさす文言であり、質問の内容を形容する文言ではない。したがって質問議員をさす文言となり質問議員が人格を否定されたことになる。大量得票によって意気あがる安部市長ではあろう。が、慢心からと思える議会失言は米沢市民としては恥ずかしいことである。しかし、米沢市民が選んだ市長であることに間違いはないのだ。
文系市長との書込みもあったようだが、議員の質問に品格で片づけようとする市長は文系の人物だとは考えられない。また、「三十郎月影日記」なるものを拝読させられるに至っては「何が文系だ」と情けないやら「これが米沢市長の著したものであるか」と片腹痛い感慨をもって読破する気さえ起きてこなかったものである。
「広報よねざわ」誌に掲載している「自由の風」なるコラムは、いつぞや無駄な掲載であると新聞投書にもあったが老生も同感である。 物を書くなら内容を吟味することだ。一笑に伏されるような文章の羅列は迷惑だ。まして広報は公に伝達する市政内容である。一市長の作文集でもあるまい。掲載しなければならない記事も沢山あるであろうに。紙面を削除してまだ掲載する内容があるというなら問題は別だが。小学生の作文以下の内容では米沢市そのものが笑われているのではあるまいか。その行為こそ「品格」のない市長ゴリ押しのコーナーだとは思えないのであるか。
安部市長そのものが米沢の「負の遺産」として後世に名を残さぬよう発憤してもらいたいものである。

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