殿ご乱心!! 「安部市長の合併問題」で置賜地方に激震走る!

2007/12/05 (Wed)
新合併特例法期限は平成22年3月である。合併尚早論者であった安部市長が急転して選挙中に合併諭者になった。驚いたのは置賜地方の首長たちであった。4日の米沢新聞によると南陽市の塩田市長の談話が掲載されている。(合併推進の話し合いに)「要請を受ければ職員を送る用意がある。が、内容によっては途中で降りることもある」と、はなはだ心もとない発言をしている。ようするに安部市長は促進派ではなかっただけに市長選挙を境に急転した安部市長の真意を計りかねているような発言をしているのだ。それだけ安部市長は置賜地方の首長たちから信頼されてこなかったということであるか。
平成合併は国策である以上合併は必要であろう。バスに乗り遅れまいとする置賜地方の首長たちの焦る気持ちはわかるとしても、3市5町の合併ともなると既存の首長らの能力には力不足と推察される。合併については各市町の利益誘導が主流になり地域エゴが表面化するからだ。
所詮、広域合併とはある程度の利害関係を抑止した合併でなければ成立は望むべくもないであろう。いずれも合併を意図される市町は全国的にみて経済的な落差がひどい市町である。人の会話に耳を貸せない安部市長が合併中核の人物だとはとても思えないからだ。 こういった場合には余程の度量と知恵を持った人物でなければ困難な曲面を打開する事は期待できないのではなかろうか。
安部市長が強力なリーダーとして名乗りをあげたとしてもそれはパフォーマンスとしか人々の目には映らないのであろうし、まとめあげる能力を有するリーダーは置賜地方にはおらないのではあるまいか。
昭和の合併は吉池市長が成した。これも木村、黒金という強力な助っ人がいたからにすぎない。
上杉藩領には上杉鷹山公の教えに「なせばなる」がある。勇気と己れの立場に拘泥せずにやる気さえあれば「なる」のである。
選挙最中に合併賛成に鞍替えした米沢市長の変わりように置賜地方の首長らは一様に驚きコメントを出しているが、県知事までが安部市長の変わり身の早さにあきれながら「安部市長の本意を聞いてみたい」とコメントしているくらいだ。コメントの内容からして知事も含めた各市町の首長たちは安部米沢市長の言動を信じていないことが容易に察することができる。と、同時に安部三十郎を再選させた米沢市民全体が笑い者にされているようにもとれてならない。
合併早期実現論を選挙で唱えた以上、「安部市長」および「みんなの会」の奮闘に期待するものの、安部市長らの頭脳とセンスから置賜広域合併実現は不可能だと老生は考えている。
しかし、安部市長をブッチギリで再選させたのは米沢市の有権者である。「肩もみ」「芋煮会」「頼まれもしない会合」とこまめに選挙運動を繰り返した市長だ。集票にはマメに動く市長であるが、市政・行政とはマメに騒ぐことではない。市長室で米沢市の現況を掴み出しながら、じっと米沢市を阻害している現実や、5年・10年後を見据えた伸張策などを策定することであろう。

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