米沢市の財政を心配するもの氏へ

2007/11/19 (Mon)
一般企業は「売上高」と「借金の額」で評価される。同じように地方自治体の財政を評価するのに「実質公債費比率」があることは11/17に説明しているが、さらに下を参考にされたい。
実質公債費比率(%)
(平成15年~17年平均値 山形県資料)
1大石田町8.0 2戸沢村11.4 3大蔵村11.7 4天童市12.9 5遊佐町14.4 6最上町14.3 7舟形町14.3 8山辺町14.8 9朝日町15.0 10鮭川村15.5 11酒田市15.8 12小国町15.9 13庄内町16.0 14山形市16.1 15真室川町16.1 16尾花沢市16.4 17三川町16.4 18河北町17.0 19鶴岡市17.9 20西川町18.1 21中山町8.4 22飯豊町18.4 23上山市18.6 24東根市19.0 25大江町19.0 26米沢市20.8 27村山市20.9 28高畠町21.2 29寒河江市21.8 30川西町22.0 31南陽市22.3 32白鷹町22.7 33金山町23.0 34長井市27.7 35新庄市29.9
平成17年、米沢市は下から10番目であった。それが平成19年には「実質公債費比率は21.8%と前年度より悪化。県内では新庄、長井両市に次いで3番目に悪い」(11/15毎日新聞)と報じられたように市財政は悪化したことが分かる。
「原因を教えてください」とのことだが、安部市長の時、他の市町村より順位が落ちた事はたしかだ。
原因の前に実質公債費比率を良くする策を考えると、
1.税の増収(地元産業の活性化、企業誘致、市民税を上げる等)
2.市民サービスの抑制(道路、学校が老朽化しても直さない等)
3.経費の節減(職員の給与を大幅にダウンする等)
などが考えられるが、抵抗無く市民に受け入れられる策と言えば「地元産業の活性化、企業誘致」と思われる。が、
11/15毎日新聞よると、今年5月「市行財政改革推進市民委員会」は安部市長に「市長に強いリーダーシップが必要」と意見書を提出した。と報じ「改革には情報公開とトップの行政手腕が欠かせない」と結んでいる。
それに米沢市以外の市町村首長で「参与」を付けているところは無いと思うが、安部市政は参与に報酬を払って頑張った結果であることも考慮し、原因は「行政トップのリーダーシップ」にあると老生は考える。
しかし2.市民サービスの抑制(道路、学校が老朽化しても直さない等)の策を講じれば数値は良くなるが「財政が良くなることと市民の満足度」は比例しないことを考慮に入れなければならないだろう。
以前は国が税金を集め、補助金・助成金名目で地方に環流させ、地方経済を支えてきたが小泉政権以後、地方の自立が求められるようになり、首長にはこれまで以上のリーダーシップが求められる時代になった。
25日、市民が選んだリーダーに期待する他無いだろう。

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