つぶされた「百条委員会」

2012/05/31 (Thu)
街なか図書館建設用地をポポロ館跡地として土地購入代金+経費、約2億7千万円が3月議会で可決された。しかし、テナント1社が期日まで立ち退きに応じないため安部行政は誰に諮る事無くその用地を「まちの広場」に変更し現存道路を廃止する計画を発表した。
寝耳に水の市議団はその説明を求め、今月15日議員全員協議会が開かれた席上市長の失政を厳しく糾弾し「百条委員会」を設置して事の真相を究明する意見が多数の議員より発しられた。
そして本日31日「百条委員会設置」の是非を問う代表者会が開催され・市政クラブ(代表我妻徳雄)・米沢維新会(代表小島卓二)・日本共産党市議団(代表高橋壽)・自民クラブ(代表遠藤正人)・公明クラブ(代表佐藤弘司)が設置に反対し、結局・一新会(代表海老名悟)・政鱗会(代表山村明)の2会派だけが設置を唱えた情けない結果となった。
当会は市議団とは9年間深く関わってきて、学習した事は「市会議員を信用してはいけない」という教訓であった。
5/15の議員全員協議会でハッキリしたのは、安部市長は議会に事の事実を隠蔽し、バレたら御免なさいと二回言えば済むと言う事を「一新会」「青鱗会」以外の議員が承認したと言う事だけである。
行政とは前例を重んじる組織であるからして今回の不祥事に対する幕引きは米沢市議会史に記録され後世に大きな影響を与えるであろう。
改めて鬼の会が提起する問題点を記述する。
◆何故図書館用地がポポロ館跡地なのか?
・5/15全員協議会で「酒井彰氏が土地建物を寄付するとの申し出が発端」であった事が判明した。
※鈴木章郞市議の質問に山口部長は上記の事実を何故隠蔽したのか。
・「土地建物を寄付する」話がH21.12.7議会では「市はポポロ館の土地と建物を購入する」と磯部部長が説明している。
・その後H22.3.3議会では「ビルの解体費は概算で1億数千万円」と磯部部長が説明した。
・H23.11.4安部市長は「土地購入価格はビル解体費用とする」旨の公文書を発行している。
・H24.3.27議会で「ポポロ館跡地を更地で購入し、金額は2億2千6百万円」の予算が承認された。
※当初寄付であった土地建物が有償となり、解体費用分となり、鑑定士の評価額となった経過が不穏当である。
※始めに寄付の話が無かったなら図書館建設予定地は他に選択肢が有ったはずである。寄付の話は不要になったポポロ館を有利に市に売却する安部三十郎市長と酒井彰氏の出来レースでは無かったのか。
◆酒井彰氏は2月中に町田副市長より「ポポロ館跡地への図書館建設は無かった事にしてくれ」と電話をもらったと話している。
市長によると副市長は「今後も魚民と交渉をガンバッテくれと電話した」と聞いていると説明した。
どちらかがウソを言っている事になるが酒井氏はこれを話すメリットが考えられない事から、テナントが立ち退かない事を認識している市長が「予算さえ獲得すれば議会はどうにでも成る」と考えた問題隠蔽であろう。
◆「あづま会」を迂回して歴史公園予定地を購入したのは何故か?
※市があづま会へ支払った金額とあづま会が地権者に支払った金額の差額は何処に消えたのか。
◆現在の図書館と北村公園付近が活性化していない現実に有りながら、ポポロ館跡に図書館を、天満神社跡に公園を造るのは何故か。
◆新しく造る計画の図書館も公園も酒井彰氏が関連する法人であるのは何故か。
◆利害関係がモロに影響する酒井彰氏が計画のコア(核)と成っているのは不穏当である。
問題は上記以外にも多々有るが、多くの市議が安部市長に迎合する態度は市民にどの様に写るのであろうか。
6月議会が間もなく始まるが、中心市街地活性化基本計画についての質問は一新会・青燐会以外の市議には控えてもらいたい。
単なるパフォーマンスは時間の無駄である。

6月1日付の記事より。≪ | HOME | ≫設置されるか「百条委員会」
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