米沢市民は自己主張もできない臆病者にになりさがったのか?

2012/06/07 (Thu)
会津若松市には今にして「ならぬものはならぬ」という藩政からの教えが生きている。「是々非々」を頑なに守り通してきた藩の教えを市民一人一人の脳裏深く染み込んでいたからであろう。
戊辰戦争の犠牲となり藩は解体、極寒の地青森県下北半島の大畑村は五戸から三十里恐山の裾野にして高峰より吹き下ろす風は日々に強く、十月に入ると疾風となって安眠すら脅かされる不毛の地である。
太平洋から流れつく海藻を拾いつめて暮らしする困窮を重ねるトナミ藩に追いやられ王政復古の日まで苦難の日々を過ごしてきた会津の人たちである。
だから会津の人たちには「事の是々非々」をわきまえる心根が心底から備わっている。
それに比べ米沢市民には善悪の区別する事も出来ず、己れの立場を養護する態度が目立つようになって来ている。
特に安部市長の我が儘勝手な市政運営と、それを許している市会議員の情けなさはどうだ。
今回の図書館問題で分かるように議会に内密にして、事を運んだ末の失政であるが市長の失政を明確に追求しようとした100条委員会設置を反対多数で否決した議員たちである。
100条委員会を設置してその原因を徹底的に究明して市民の前に原因を曝け出すのが議会の仕事というものであろう。それを「是々非々」というものである。
「支援者から仕事を依頼されたときに市長と仲良くしていることが得策だから」とか平気で答える議員がいるかと思えば多数決の原理を応用して市民の付託を阻害する議員たちが存在することだ。
市長が議会に隠したように議員もまた市民に目隠しをしようとしている情けなさである。
安部市長が馬鹿なら議員たちも同様で、その責任は有権者である市民ということであるか。
こんな調子では市政の伸張は永久に望めないであろう。
読売新聞紙上で5段抜きの大事件扱いの米沢市議会議員「行政視察結果報告書」の不提出問題、元議長3名を含めた5議員がいると大きく報道されている。
すわ、大事件であるかと議会事務局に尋ねたところ「地方自治法や市条例での報告書提出の縛りはない」「事務局が議員に求めているだけのことだ」との返事。
さも大事件であるがごとく報道された事を、ある議長経験者に尋ねてみたがなんの関心も示さないのだ。
当会が疑問視しているのは「2年も前の些細な事柄を監査員が公示した事」である。
それよりも、
①市職員組合が市庁舎の一部を無償で使用している事
②NHK放送中継局が広大な市有地を使用しているのに地代を請求しない事
③歴史公園予定地をあづま会より不当に買い上げた事
④天満神社の法面を相場の何倍もの価格で買い上げ不当な支出をした事
⑤図書館予定地選定に不当な行為が有った事
⑥現在の図書館及び北村公園の存在が周辺の活性化に寄与しない現実に有りながら、
ポポロ館周辺に街なか活性化と称して同じ施設建設計画が進められ大きな負の遺産とな
る事
等々に監査報告や意見書の提出が無いのは何故か。
地方自治法には、
14.地方公共団体は、その事務を処理するに当つては、住民の福祉の増進に努めるとともに最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない。
と有るが「行政視察結果報告書」 の提出を義務づけた文言は無い。
「ならぬものはならぬ」と是々非々を追求することもしない監査委員や議員たちに「米沢市政を任せて良いものか?」と不安と怒りを覚えるが、市民はこんな機能しか持たない市政に腹は立たないのであるか。

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