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お役所言葉の怪

kage

2007/09/22 (Sat)

 「お役所言葉」という庶民を空喜びさせる応答言葉がある。 「私の要望に答えてくれた」などと満足している場合ではない。 お役所人間が常用する慇懃無礼な用語なのである。以前にも書いたかも知れないが!……。
◆「前向きに」 遠い将来にはなんとかなるかもしれないという、やや明るい希望を相手に持たせる言い方。
◆「鋭意」 明るい見通しはないが、自分の努力だけは印象づけたいときに使う
◆「十分」 時間をたっぷりかせぎたいということ。
◆「努める」 結果的には責任をとらないこと。
◆「配慮する」 机の上に積んでおく。
◆「検討する」 検討するだけで実際にはなにもしないこと。
◆「見守る」 人にやらせて自分はなにもしないこと。
◆「お聞きする」 聞くだけでなにもしないこと。
◆「慎重に」 ほぼどうしようもないが、断りきれないときに使う。だが実際にはなにも行ないということ。

 以上は国会答弁の「適切な言葉」とされているが、官僚や役人たちが使う言葉だと承知しておいて、役人の言葉に期待せず騙されないように心しなければならない。

【お役人の三大原則】と前例主義
■「遅れず」 人より早く出勤して席についていること。始業時刻より前に来ていることを周りに知らしめることが目的。新聞・マンガを見ていても、お茶を飲んでいてもよい。
■「休まず」 有給休暇はできるだけとらないこと。病気以外は休まない。残業およびサービス残業と称する勤労奉仕とは、思いやり残業、持ち帰り残業、引っ越しの手伝い、休日ゴルフなど数えきれないほど自分の時間を犠牲にすること。
■「仕事せず」 一見、仕事をしているように見せかけながら仕事をしない。具体的には行政官として「新規の事業」を自分から旗を振ることは避けろということ。目立つことは役所ではマイナス要素。彼奴だけがカッコつけやがってと嫉みを招く。
■「前例主義」 先輩の仕事に異を唱えないこと。行政官として出世街道を行こうと願う行政官は「前例」 を絶対視するという保守的な姿勢を貫く。お役所はあくまでも責任を回避する減点主義の評価だからだ。
■「先憂後楽」 幹部クラスのポストに就いた人たちにとってライフサイクルが仕事を保守的な方向へと向けてしまう。50歳を越えれば人生も終わりに近づく。退職後の天下りを気にするのは当然であるからだ。新しい仕事に取り組む気力など起こさず、失敗すれば退職金すらフイにしてしまうことも十分考慮に入れている。


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