鬼のひとり言 44 ドロボーは泥棒と書く

2007/06/27 (Wed)
金を返せば「ドロボーの汚名」は消えるのか? 有史以来お役人に寛大な「公金ドロボー」と「責任回避」いやはやお役人の公金意識の希薄さと勤労意欲の低さに呆れて庶民の口は開いたまま塞がらないのだが。怒りを忘れた国民こそが率先して改革されるべきものであろう。
保険庁の5000万件もの国民の年金が処理されないまま宙に浮いている。安部総理はボーナスを返上して責任の一端を果たすのだという。参議院の選挙を前にして大慌ての自民党内部にもパフォーマンスだという声が上っている。「そんならどうしたらいいのだ」。批判するだけで代案のないわれらが加藤議員。「総理大臣はそんなに軽いものではない」と宣いながら、いったい「加藤の乱」とはなんだったのだ。庶民の頭は混乱するばかりだ。
知事の精査によって県職員「400万円強の裏金」が発覚した。公金を誤魔化して私用に消費する行為を一般社会では「ドロボー」と定義する。
「発覚したからには返せばいい」のでは「泥棒の定義」にあてはまらない。わが国は法事国家である。お役人といえども罪状は「ドロボーは泥棒」であると庶民感覚では思うのだが、お役人の場合、ボーナスの一部を以て返金することで罪状は免れるのであるか?
庶民には納得できない「お役人優遇的処置」は法律上存在するのであるか?
国民を取り締まる警察にも「捜査協力金」として、すでに亡くなった人の名前まで使って裏金を作っていたという事例もある。国民の尊厳を一身に集めている官憲にしてそのザマだ。日頃、慇懃な公務員たちが、裏側でやっていることは裏金づくりであったか。庶民には想像のつかない手口で公金横領をやっていたということになる。あきらかに罪である。
お役人というものは責任逃れから「前例主義が全科玉条とされている。したがって裏金づくりも前例に習っての行為であろうから、公金横領による裏金づくりは有史以来、面々とつづいてきたお役人たちの犯罪だといえるだろう。「遊興費ぐらい手めえたちの金を使ってやれッ!」。税金をくすねて飲む酒は甘いのか辛いのかお役人に聞いてみたいものだ。
老生の感覚ではボーナスとは特別賞与金だから、公務員が一律に貰うというのはおかしいと思ってきた。一般の事業所では「特別利益があった」からとして、経営者から感謝の印として受け取るものだと解釈していた。
ところが、公務員の場合はボーナスに要する資金を歳入からあらかじめ差し引いた上、残りの税収で政治を行なうのだ。そして国民の要望には「予算がないから」と応じようとはしないのだ。
だれが決めたか公務員は「公僕」であり「主権在民」国家だという。民が主の国家だというならば「疲弊した社会でボーナスどころか月給すらもあてにできない」国民を前にしてのほほんとボーナスにうつつを抜かしている場合ではあるまい。年金処理も適確にできもしない公務員にボーナスの支給とはどのような感覚を政府はもっているというのだ。
責任あるお役人どもはわれ関せず、頭の上を突風が吹き去るのを待っているだけだ。その点では地方自治体の役人たちも議員たちも似たりよったりの感覚でしかないのだ。女性上位の時代である。世にいう「越中の女一揆」は起こるのであろうか。
とどまることのないお役人さまたちの恥部である。これを社会では慇懃無礼な奴らだという。

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