鬼のひとり言 米沢市長選に医院長出馬?

2007/06/08 (Fri)
今秋行なわれる米沢市長選挙に激震が走っている。すでに立候補を表明している現職の安部氏に挑戦するのは元自民党県連幹事長野村研三氏が名乗りをあげ一騎打ちの形相をみせていたが、ここにきて新たに立候補を噂される人物があらわれてきた。
松田外科医院長がその人である。立候補の可否をめぐって17日に行なわれる西部地区の会合による「意見徴取の結果」によって決定することになっている。
野村研三氏については、今春すでに立候補を表明、後援会を中心に実現に向けて大車輪で運動を展開中だが「健康問題を懸念する噂」がネックになっているようだ。
健康問題とは、前回の市長選挙を前にして「肝臓病の悪化」を理由に東京虎の門病院に入院したことが理由のようだ。肝臓病についてはいろいろ理由がありそうだ。
野村氏は現職自民党県連幹事長と立場から当然「自民党公認」で出馬する予定だった。ところが、米沢市選出の後藤源・武田誠両自民党議員は高橋幸翁市長の後任として擁立した大久保氏(無所属)の応援を画策していたために、あろうことか「自民党公認」を阻止して両候補ともに「自民党推薦」とするという政治倫理を否定する策に出たのである。
安部候補は後藤源の姉の子供だから甥にあたる。表面顔は「出るなと説得中だ」としながらも「血は水よりも濃し」だったのであろう。あらゆる策を弄して「野村研三氏」の市長実現を阻止してきたことは明白な事実とされている。
元をただせば後藤源氏は高橋幸翁氏の市長立候補に際して高橋氏の後釜として県会議員に歩を進めたというイキサツがある。したがって、高橋幸翁陣営の切り込み隊長的存在だったといえよう。以上の理由から政治倫理を曲げても「野村自民党公認を阻止」しなければならない後藤、武田には策謀が展開されてきたのは容易に理解される田舎的な政治論理であった。
一説には米沢市長の座を狙う後藤源の野望説もある。大久保氏は若いだけに市長在職となれば長期にわたるであろうから大久保擁立も真意ではない。だとすれば甥の安部をいったんワンポイントに担いで自分は時機を待とうという魂胆であったようにも見える。
「政治とは一寸は闇の世界」だとはいうものの、自分の立場を擁護するためには手段を選ばないというのが古今を通じて展開されてきた政治である。
晩秋の米沢市長選に向けて「野村研三は体調に問題がある」という噂が町中を駆け抜けているようだが、考えられることは「野村落とし」に使える「卑怯だとはいえ唯一の効果的な作戦」であろうから。
以上述べたように野村氏が立候補時に受けた同僚地元県議、高橋市長らの「政治倫理を逸脱した裏切り行為に心労から肝機能障害を一時的に起こした」と考えるのが常識というものであろう。やはり混迷する政治の世界である。
現職安部市長を、「行政感覚は公人とは思えないほど稚拙」「歴代市長に仕えてきたが、常識というものがない市長だ」と多くの元職員たちは言う。
「市民の最大の不幸は、行政職として優秀な人材を県から引き抜いてきたにもかかわらず肝心の助役と市長との間に大きな亀裂が生じていて正常な行政が行なわれていない」というのだ。
「人事一切に市長が目を光らせ、昇格人事は地元優先で職員たちの不公平は募るばかり」という声の通り依怙贔屓の異常さには驚くばかりのようだ。
米沢藩の家老が殿のご乱行に付き合えないとして「定年を待たずして部長職々員の大量退職」は何を意味するのか? 市民は真剣に考えてみる必要があるだろう。
本会は市長選に向けてできるだけの真実の資料を伝えることにするが、異常と思われる米沢市の立て直しに新らたに第三の候補とおぼしき「松田外科医院長」の出馬が実現するか否や?侍たるるは本月17日である。

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