鬼のひとり言 28 新議員に期待する!議会刷新による改革。

2007/04/23 (Mon)
百花繚乱、朔北の地の桜は今が見頃である。投票日の駅頭に立って「桜街道」に訪れた観光客を世話している商店街の人たちの姿があった。今年もまた上杉祭りを前にして散る運命の桜である。投票場が開場すると同時に投票を済まして上京した老生である。老生が訪れる前に数人の有権者が開場を待っていた。投票を済ませ会場で長年立会人をしている級友が不満まじりに語ってくれた。
「民間人の立合人費用はようやく1万円になったが、いままでは一人当たり5000円だった。そこから弁当代とおやつ代が差し引かれる。市の職員は臨時手当てが3万円だ。この格差を君ならどう思うかな」次いで「おれたちが若い頃の話だが、山大生から入場券を買い漁っては本人に成り代わって投票したもんだ。そんなことまでしても映画館主の候補者には勝てなくてな、当該館主は青年団に映画の招待券をバラ撒いて当選してきた人だから叶うわけなかったけれどもよ」当時の市議選挙戦をなつかしそうに語る。
投票は済ませたものの、結果は最終電車、で帰省してからになる。そこで誠に不遜ながら当落の予想を書き残して上京していった。
車窓を流れる風景はあたかも桃源郷のように桃の花が咲き乱れ、鯉のぼりがさわやかな五月の風を泳いでいる。 吾妻領を越えると世はまさに五月である。11時近く帰省したがテレビは全国各地の開票結果の報道を伝え米沢市の開票が写らない。今朝の朝刊で当落が判明したが、老生の予想は一人だけが違って落選した。やはり開票の結果は「新人有利、現職苦戦」の図となったようだ。
結果からわかることは米沢市民は「新しい風による議会の刷新」を求めてきた証左なのであろう。ともすれば議会経験の長いことを盾に理不尽な議会操作をしてきた「古狸」的な議員を選挙によって淘汰し、未熟ながらも市政に立ち向かう新議員の真摯な声に改革を学びとる先輩議員であってほしい。 当選回数をもって議会を左右するような愚虚は厳に慎むべきであろう。「智者は智者を知る」新しい感覚で当選してきた新議員たちに「公約を達成させる」ような教育的励ましを願いたいものだ。 選挙公報を見ると「明日にも活性化する米沢市が実現」するような錯覚に陥る。これが当選するだけの見せ掛けだけの公約だとは市民のだれひとりとして思いたくないことである。 議員年数の長いことは誇りにはならない。誇りとするならば自分自身の議員活動の有無に思いをいたすべきだ。問われて恥じない議員活動を成したという自負はあるか。小学生は6年で卒業し、中学から高校生と進学し進化するものである。戦前に落第制度があったように議員年数を重ねることは議員年金の役には立つだろうが、それを以て議員の誇りだとするに社会は認知するわけはない。「就職活動」「月給とり」だと悪口三昧される議員生活を過ごすべきではない。己れが選んだ地方自治の道である。己れの誇りのためと「市政の繁栄」のために献身的な努力する「知恵と勇気」を兼ね備えた議員であってほしいものだ。

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