鬼のひとり言 22 議員年金と辞職

2007/04/11 (Wed)
各地で話題の議員年金、任期一杯議員職を努めると議員年金が目減りする。そこで年度末に議員を辞職する議員が増えて問題視されている。さて米沢市の議員は?TVは連日のように議員早期辞任を報じている。来期から議員年金が目減りするため、年度中に退職する議員が増えているからだ。
本来、議員には「議員任期」というものが課せられている。選挙の最中に「私は議員年金が目減りするようなことがあれば、年度前に議員を辞職します」と有権者に語って当選したわけではあるまい。
議員職を得ようと して有権者の支持を願った議員の本音はなんだったのか?たしかに人の世には欲望が渦巻いている。欲望とは「金力」であり「名誉欲」であり「くの一欲」ではあろう。が、議員たる品格のためには「金」や「女」に拘泥することなく、ひたすらに有権者に誓った公約実現のために一身を投げ出す勇気と知恵が欠くべからざる議貴の条件だとして有権者のすべてが期待して投票に向かったはずだ。
ところが「議員年金が目減りする前の辞職」とは、有権者を欺く行為であると思わないのであろうか。どうせ立候補して有権者のご機嫌とりするわけではないから、年金のためには手段を選ばないという考え方はあまりにも有権者を愚弄する行為ではあるまいか。任期途中で辞任するような人物に「議員年金」の支給を止められないものであろうか。各地で行なわれている議員とは思えない破廉恥な辞職をしてまで「元議員」はないだろう。
米沢市議会議員の中でも「今期で議員職を辞退する」と表明した議員は多い。それら議員の中で「任期半ばで議員辞職する人物」はいないようだ。「市民から附託されたからには任期満了まで議員職務を全うする議員」だけで、年金目減りを前に任期半ばで辞任した議員は老生の知るかぎり「原方衆」ただ一人だけのようだ。
首斬り浅右衛門は「人物の値打ちは土壇場に座らされた時の態度」だと言い残している。吉田松陰は「死ぬのは嫌だッ!」とわめき散らしたというが、郷土出身の幕末の志士「雲井龍雄は泰然自若として、自ら首を差し出した人物」として語りぐさになっているという。「任期前の辞職議員」は「金のための敵前逃亡」だとして社会から葬られてよいはずである。こんな人物ほど「名誉欲」が強く、叙勲を心待ちしているどうにもならないチンケな群像としか言いようがないのだ。
投票した有権者の感慨はどんなものであるか?

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