鬼のひとり言 ⑱ 無競争当選の疑問

2007/04/02 (Mon)
県会議員の無競争当選に万歳は似合わない。無競争とは必ずしも信任投票ではない。
県会に対する市民の無関心とはいえないか。
地方統一選挙の露払いとして「県会議員選挙」の告示日が締め切られ、定員3名の米沢市を始めとして、置賜地方では、長井市・南陽市の各市の候補者が無競争で当選が決まった。
TVの映像では各陣営共に「万歳」を叫んで祝賀ムードに浸る様子が容易想像されたが、無競争当選に|「万歳」は似合わないもののように映った。
本来は選挙戦を闘い緊張と職責の重さを実感しながら、候補者は育って行くものであろう。無競争当選とは「信任投票とは異なる」ものであるから必ずしも有権者の信任を受けたものと勘違いしないことが正当な認識だといえよう。
以前にあった選拳を思いだした。 定員4名の米沢市の現職議員たちが、新に立候補する人物が出ないようだとして「無競争当選」|の可能性が強くなった年の選挙のことだ。選挙をすれば多額の経費が容赦なくかかってくるし、候補者の労力もシンドイはなしだ。だから経費もかからず候補者の選挙活動も軽減されるとあって高枕で議員継続を夢見ていたのであろう。が、そこに突如として某人物が候補者として手を挙げるという噂が米沢市内を駆け巡っていったのだ。寝耳に水の4現職は慌てて協議した結果、噂の某候補者は立候補を断念したことがあった。
後日、4議員を慌てさせた当の某氏は「オレが手を挙げると言ったら金を持ってきたよ。よくよく選挙はシンドイらしいな。どうせオレが立っても泡沫候補だから当選するわけがねえべ。供託金没収で大損することはわかっているさ。ちょっと悪戯してみたら懐に大金が転がり込んできたという御粗末だ」某候補者にこのことを話したら「だれがまとめ役になってくれるんだべ」と吐かしたという小咄。
市会議員選挙はもっぱら「新人有利。現職多難」の噂通り、総力戦となろうが、現職で「議員さ物頼みにきて空手はなかんべ、金か票のどっちか持ってくんのが常識でねえの」という現職議員の存在もある米沢市議会だ。前回の選挙時に金を配っている議員として本名を挙げたら本人が老生事務所に怒鳴り込んできて言うことに「オレは金なんて配ってねえ、商品券とハムソーセイジだけだッ!嘘ば書くなッ!」とカンカンな勢いだったが、結果は落選だった。

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