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鬼のひとり言 ⑪ 首長と議会のもたれあい

kage

2007/03/21 (Wed)

南陽市の市長選挙での争点は、
新斎場建設によってドブに捨てたという、
1億円弱の税金を巡る市民感情の爆発だった。

 市議会議員のほとんどを固めて再選を図ったはずのアラバンこと現職市長が大方の予想を裏切り、絶対不利だと見られた元議長塩田候補の前に一敗地にまみれるという大番狂わせの南陽市長選挙だった。
 本会のインターネットが南陽市内をひとり歩きし利用された結果、多量のビラとして選挙戦中にばら撒かれ南陽市長選挙を決定づけたとされているが至極迷惑なことである。
 その結果、警察および関係者からの電話や訪問などで、少々混乱したものの大事にいたらなかったことは申すまでもない。
 南陽市長選挙に限らず、選挙には常に不条理がつきものである。まして老生は米沢市民であり南陽市の選挙に行使する何ものももたない市井の人間である。しかし、有権者として他市町村の選挙戦を見聞する必要がある。そしてなお、選ばれた首長がどのように公約を実行し実現しているかによってその市町村の命脈が半断されるからである。
 南陽市の場合、首長も定まり一段落かにみえるが「市長の首をすげ替えてはみたものの」という火種が燻りつづけ今にも火の手が上がりそうな気配が濃厚であることが老生の耳に入ってきた。
 選挙戦の核は新斎場建設によって、ドブに捨てた1億円弱の税金に対する市民の不満の爆発であったはずだ。しかし、独裁者荒井市長とはいえど、新事業を独断専攻というわけにはいかないはずだ。民主主義の原則から必ず「議会の承認」を得ているはずだった。
不思議なのは「議会の承認」を得て建設した「新斎場」をめぐる選挙戦になったことである。新斎場の建設を承認した議会議長がそれを争点に市長の座につく滑稽さを南陽市民はどのように判断しているのであるか?
 塩田新市長は一切その責任を感じていないばかりかその責任の追求を怖れてか、新斎場に関連した説明は口を閉ざしたままなのである。
ところが火の手は、新助役柴田氏就任によって市民の中から一斉に盛り上がってきた。いわゆる南陽高校統合時の行政失態がここにきて爆発しそうな勢いなのである。
 当時、宮内地区内の高台にあった宮内高校と赤湯園芸高校が統合し「南陽高校」が誕生したが、宮内高校跡地については山形県が南陽市に無償譲渡した敷地だった。当時、都市計画の職員だった柴田某が助役に専任されたから、宮内高校跡地をめぐる不動産業者と柴田との癒着を知っている市民がいきり立つのも無理からぬことだった。
 当該跡地に「看護学校」を建設するという医療法人「東西学園」に当時の大竹市長は柴田職員とともに賛同し、跡地の権利書を東西学園に渡し、2億7千万の根抵当権をつけられたのである。
しかも看護学校の進展どころか当該医療法人が倒産。裁判の裁定によって南陽市が買い戻しするという破廉恥な行政失態を起こした張本人が、塩田市長の助役を努めることになったから不満が続出するのは当然の成り行きだった。助役就任の前に買い戻した税金の額はナント11億3千5百7千万円也、先に1億弱の税金をトブに捨て、再度、新市長によって、1億数千万円の税金拠出という南陽市の行政の不手際が重なっている。
 かくいう米沢市も11月は市長選挙が行なわれる。米沢市民の判定は行政能力抜群な元助役を破って「ボタ餅市長」と呼ばれる安部新市長が4年間の市政を担当してきた。が、あまりにも能力に欠ける市長であるだけに、老生ならずとも常識的な市民たちから新たな対抗馬が望まれつづけ野村なる元県会議員が立候補を表明してきた。
 現市長は行政能力に欠けるばかりか市庁舎内には掲示する事が禁じられている「自由の風」なる旗を標榜し、実弟に共産党議員をもった市長である。
 行政にズブの素人を自認したのであろうか、組織にない「参与」に大学教授をはべらせたまでは良いが肝心の「参与」が「何を考えているかわからない市長だ」と大学に逃げかえられるというお粗末さ。豪腕で鳴らしたアラバン市長には政策が見られた。が、不幸にして米沢市長が果たした公約は市長車を廃したぐらいなもの。南陽市の轍を踏まないためにも子供以下の脳味噌市長を再選するほど米沢市民は愚かではあるまい。
 南陽市のゴタゴタは決して対岸の火事とは思えない。近年の選挙は政党選挙を遠ざけた無党派選挙である。いわゆる浮動票選挙だが、同時に無責任選挙の怖れもある。

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