不可思議な後藤局長!! 100条委員会設置採決

2012/06/30 (Sat)
26日、米沢市議会の歴史に残る100条委員会設置の採決が行われようとした時、佐藤ひさし議長は10分間の休憩を告げた。その後行われた採決は反対12、賛成11の僅差にて否決された事を宣言した。
間を置かず挙手をした渋間佳寿美市議は「10分間の休憩に後藤俊英議会事務局長が公明クラブの部屋に入るのを目撃した。事務局長の不審な行動にて議決は無効」との異議申し立てを行ったが、佐藤ひさし議長は「慣例で有る事」を理由に異議を却下した。
議会を傍聴した市民として採決前の10分間の休憩も違和感を感じたが、採決直前に事務局長が特定の会派のみを訪れたことと、その事が恒例であるとした議長の言動である。
捜査権をも持つ100条委員会の設置は「疑惑の安部市長」やその支持者の議員にとってはどうしても阻止したいという思いと、事の真偽を市民に明らかにしようとする議員の思いは採決前に拮抗していて、新聞報道でも五分五分とされていた。
鍵を握っていたのが公明党の山田富佐子議員であり、前日まで賛成に回るのではないかとの下馬評が有った事から同議員の判断が注目されていた。
その注目の公明クラブのみに訪問した後藤事務局長は室内で何を話したのであろうか。
もしも、局長より山田市議に「今回否決に回ったら、今後あなたの要請には特別の便宜を図る」とか「公明クラブへの特別の配慮」などの甘言が為されたとするなら、山田市議の心も揺れ動くのではなかろうか。
そして「事務局長が公明クラブのみに訪問するのは慣例である」と断じた佐藤ひさし議長発言は問題である。
慣例として各派を回る事は有っても特定会派だけを回ることは異例であり、公正な立場の議長であるなら後藤局長から事情を聴取して議会報告を為すべきであろう。
かように採決反対派に肩入れを疑われるような事象を呈し100条委員会設置は否決された訳だが一事不再議(否決された同一議題を取り上げない)は次の議会では対象とならない故、全員協議会などでさらに事の真相を追求し、追求しきれないのであれば再度100条委員会設置を発議してもらいたいものだ。
議会に於ける質問のための質問を行い「議員活動をしております」というパフォーマンスの通用する時代では無い。
原発再稼働反対デモも分かるようにツイッターなどにより多くの市民が参加する時代に「100条委員会を設置すると国からの補助金が受けられない」などの流言をもって議案を否決した議員には市民の厳しい判断が下されることであろう。

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