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鬼のひとり言う ⑩ 談合の功罪

kage

2007/03/18 (Sun)

談合は業者間の無駄な叩き合いを防ぎ
適正な利益を守るのが主眼だった
行政が業者に課す膨大な資料作成への疑問?

 「簡素化」は政府のお題目であった。が、実際は行政が建設業者に要求する資料は呆れ返るほどの量だと嘆く。ある業者は「分厚い資料の提出を課せられるが、こんなに多量な書類に行政は目を通し精査するものであろうか?」と語りさらに「資料作成にかかる時間と費用は工事受注高の2割にもあたるものだ。これは無駄な経費であるばかりでなく、勘繰れば発注者の業者に対する権威を示す行為でしかない」

 以前、小生が耳にしたことがある。発注高の多い部課といえば「土木建設」関連の部課だろう。
が、これらの部課長らの態度といえば「業者に対してはまるでチンコロ扱い」だという。部課長らに会うのはいやだが、だからといって仕事を貰わねばならないから、とさつ場にひかれる牛馬のような滅入った気分で出掛けるのだという。
 まず、会計は黒字でなければ指名業者になれないから、粉飾した会計簿で指名業者に登録される。指名入札では多量の書類の作成とその準備に追われ肝心の入札となる。入札会場には関係者以外立ち入りはできないことになっているが、時には例外が見逃されることもある。

「六中新校舎」入札でのこと。「置賜建設の落札」が決定し発表後、会場から「異義あり」の声があがった。声の主は「会場に入ってはならない人物」からの声だった。
 入札長はいったん決定したのであるから、会場閉鎖すべきものだったが声の主は「置賜建設の入札価格を下回る価格があるはずだ!」
そこで、たかが数枚の入札書を精査した結果、行政に落ち度があり他社が落札したという経過があって、業界が一時騒然となった事件があった。それに後日談が有る。
 当該新校舎建設については分離発注であり、そのうちの「電気工事」は山形の業者が受注した。その下請けをしたのが当該工事の入札に参加した米沢市内の2業者だった。
 入札に参加した業者はその工事の下請けはできない定めになっている。肝心の建設部は知って見逃していたものか定かでないが本会に匿名で連絡があったので、建設部に問い合せた結果、2業者の下請け行為が露見したのとおなじくして、元受会社が倒産してしまった。そこで再度、入札となり他社の落札するところとなって六中の新校舎がある。

 七中の工事では「べらぼうに安価な札を入れた会社の倒産は業界では予想されていた」ことであり事実倒産に追い込まれている。業者たちに健全な経営感覚力が育っていれば、業者間の「健全経営のための懇談会」など勉強会をするべきであろうし、その会合を以て報道関係者が「談合」と決め付けるのは早計であって「正常な業者活動」を阻害することにもなるのではあるまいか。
本論の「簡素化」はどう改正されるものであるか。

 「談合」のうち、悪とされるのは政治関連の人物たちであり「価格を知りえた行政首脳部」であることが「談合犯罪」を生産しているのだ。
 談合犯罪にもっとも留意すべきは「行政」であり、その厳しさを業者にだけ求めるのは行政の怠慢というべきだ。
業者間が談合したからといって「理不尽な入札」は行なわないものである。なぜなら、業者が前年支払った人件費を始めとする経費類と今年度の原材料等を行政が調査して工事価格を算定し、この価格の2~3%下回った価格を入札価格としている訳であるから、談合により工事予定価格を上回らない限り「理不尽な入札」とは言えないであろう。
 競争入札により工事価格が安くなる事は良いことだと言う市民が居るが、過当競争による低価格での落札結果、受注した会社が倒産したり倒産しないまでも市職員の1/3の給料で働かなければならない従業員の待遇は憂慮すべきである。

 掲示板書き込みに「市内の古紙回収業界に茨城だったかの業者を参入させようと、市内の古紙業界の「談合体質」やそれをかばう(かのような態度の)市当局を鋭く、執拗に追求していたのは、ほかならない、この御仁だった」というくだりがあるが新着情報を遡れば理解できるであろうが、本会が主張してきたのは、
① 市内で古紙を高く買う業者が有るのに、何故安い原幸グループに売り、市民に損害を与えるのか。
② 市が既存の特定業者に払う廃棄物処理料金は、建設業者のように競争原理の働くシステムを導入せず、過剰な支払いで市民に損害を与えるのか。 と言う点である。
 これは官製談合に値するもので、この結果は職員の懐金または市の裏金として悪用されてきた手法であり、業者話し合いとは異なる性質のものである。
書き込み氏よ、もう少し事象を的確に理解すべきであろう。

 まず、行政は「業者に異常な負担となっている書類などの簡素化」をはかり地元企業優先の発注を核とした活性化につながるシステムを米沢市再建のために確立すべきである。
 これら難問に立ち向かうためには、現状の勤務状態から脱皮し「自己研鑽・達成」のために奮起してもらいたい。

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