鬼のひとり言 ⑧ 活性化と談合

2007/03/16 (Fri)
立候補者諸君 !活性化の「秘策」はあるのか?!
限りなく疲弊する米沢市の建設業界
必ずしも行政だけの問題ではあるまいが、建設土木関連業界の疲弊状態はすざましいものだ。
せめて除雪作業に頼って息をつきたいと期待してする業界だが天候異変によって肝心の雪が降らないのだ。したがって除雪収入が無い有様だ。個人といわず屋根の雪おろし作業が今年に限ってはゼロ。これでは日銭も入らず毎日が日曜日。パチンコ屋の駐車場だけは満パイの盛況ぶりだ。
ヤケのヤンパチが米沢市をとどまることのない疲弊に追い込んでいる情況なのだ。
さて、例えは失礼のそしりを招くおそれはあるが、養豚業者は「豚を肥らせて販売する生業」である。痩せて市場価格の落ちる豚を飼育はしないものだ。
ところで近年の行政が発注する物件に群がる業者に一言。「行政が積算した物件」を指名業者が「競争入札」によって、しのぎを削って落札をめざすが、ここに業者たちの「話し合い」による適正な利益確保の方策があるべきところ、面子や前渡金ほしさに「出来もしない破格な値段」で競争入札に臨む態度は下の下といわざるを得ないものだ。その結果は累積赤字によって倒産という社会的な悲劇を起こすのだ。痩せた豚も市場価格はないが、死んだ豚は廃棄処分となるだけだ。
死に体の業者から税金はあがらない。まして死んだ豚から税金どころか処理のために経費が加算されるだけだ。
行政は地元業者を育成し所定の税金を期待するのであれば、業者への指導は競争入札にあたって「適正な利益が含まれているかどうか」をチェックしてみる必要があると考える。したがって行政は「談合」を敵視するのではなく「業者同志の話し合い」に違法行為だとして目くじら立てることもおかしい。
「談合」の違法性とは、いわゆる「天の声」だとか、ブローカーの暗躍によって「懐を肥やす行為」を国民は憎んでいるのだ。県知事が相次いで失脚した原因はいわゆる「談合」で、自分の懐加減を肥やした犯罪性の高い「談合」を繰り返してきたからにすぎない。ここでいう「談合」とは適正な利益をえて行政の発注する物件に対処する「話し合い」が必要ではないかと思うのである。小生の経験から、行政が購入する場合には細かい商品でも「競争入札」という手法をとる。
その内容は「原価から幾ら値引きできるか」が落札の原因となっているようだ。したがって小生は「入札」による納入は断ってきた。安ければ市民は歓迎するだろうが、それでは手前の業が成立しないのである。
豚に粗末な餌を与えて市場価格を維持できるなら意見の焦点は別だ。
行政の姿勢とは「あくまでも市場の活性化にある」が、「競争入札」と手法によって「落札者」が適量の利益を含んだ落札価格であるかどうかをチェックするのが当然であろう。街の疲弊は業者が適性価格を維持できないところに要因があるのだ。安価であることはだれしもが、望むことではある。だからといって街の小売店が立ち行かなくなって閉店を余儀なくされている現状である。
高齢化社会の到来によって、近所から小売店が消えてゆく現象は高齢化社会にふさわしいものではないだろう。だからといって、ボランテアだけで商売はできない事情もある。
米沢市を経済的疲弊から救済する「秘策」はあるか?
立候補者諸君! お題目だけでなく「具体的な草案」をもって、市民に向かって「雄弁」に説明できるかどうかだ。

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