本家の猿知恵と闘う!

2007/02/16 (Fri)
「猿害」とは、本家の猿にとっては甚だ迷惑なことばであろうが秋の実りを侵害される農家にとっては大げさには死活問題なのであろう。そこで猿に危害を与えないで撃退することを考えることのほうが猿知恵に人間が勝るということになる。猿の天敵は「蛇」と「犬」と「狼」である。狼は絶滅してわが国にはいないから猿の天敵は蛇か犬ということになる。
老生は機会あるごとに「作り物の蛇」を畑に吊しておくことで猿は近づかないのではあるまいかと実験を試みることを勧めているが今以て「猿による被害の声はあるが、実験に踏み切った農家のはなしは聞かない。
猿山といえば高埼山の猿公園だが、過日、NHKの実験で猿の天敵は蛇という結論が出たのを見たことがある。
犬は猿のもっとも苦手とする動物である。したがって、犬を活用することがベターだと思ってきた。が、犬は繋いでおかなければならないという法律的な縛りがあって放し飼いができないことになっている。犬を畑の番犬として繋いだままでは、綱の長さを学習する猿知恵は犬の行動範囲を知っているから恐くはない。犬を活用するには犬の種類と多少の訓練を要するものだが、最大のネックとなるのは保健所の役人意識である。これもNHKのテレビで見たのだがある農村地域で猿害に悩んだ結果、猿の軍団が人里に現われるや一斉に犬を放して猿を山奥まで撃退する犬効果を知った。
生きた政治とは、時として法律を緩めることも大切なことだろうと考えるものだ。猿のテリトリーはいうまでもなく山奥である。問題の農場は人間の聖地である。このことに重きをおいて法律は施行されるべきである。ここに問題がある。なにも猿害を防ぐ方策も考えず実行もせずに「猿害だ!猿害に困った!」では猿知恵に劣るというものだ。
動物好きの老生は以前に「猿」を飼育したこともある。現在は2頭の犬を飼育するだけに止まっているが、飼育した動物に病気をさせたこともない。犬の不幸は紐でつながれていることで、したがって毎日の散歩が必要となるが、老生の飼育方法は紐につながないで伸び伸びと野性味を失わないよう飼育することだ。保健所のいう放し飼いでなく広い梱の中で飼育している。だから病気などの心配はない。猿の出現が困るのであれば、猿のテリトリーに帰す方策を考えればよいことだ。
かつて前市長に猿書に対する方策を尋ねたら、「天然記念物に指定されているもの殺すわけにはいかないからな」と答えた。老生は前市長は政治家ではないなと結論づけたことがある。天然記念物であることを踏まえた上で「猿害対策を考えるのが政治家というものだ」とは老生の独り言。猿を殺傷する他に猿害から農家を救うとい両面から対策を考えるのが有能な政治家であり市長なのではなかろうかと今も思いつづけている。

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