堀粂之助の墓前祭に参列して

2022/11/30 (Wed)
堀粂(くめ)之助の墓前祭に参列して余程の歴史通でもなければ、表題の人物を知る人は少ない。
戊辰戦争で新政府軍が鶴ヶ城に迫る中、会津藩は籠城戦を決意して友軍の米沢藩に援軍を要請する為、堀粂之助(31才)と吉村寅之進(27才)を米沢につかわせた。
米沢に到着した2人は、直ちに家老竹俣久綱に面会し、包囲された鶴ヶ城への援軍を要請するも、米沢藩は既に新政府軍に恭順の意を表している為、援軍を出せない旨を告げられた堀粂之助は使命を果たせなかった自責の念から東町の旅籠で自害した。
吉村寅之進は龍泉寺に金子(きんす)を渡して堀粂之助を墓に葬ったが、その後の消息は不明である。
その後、戊辰戦争で悲運の会津藩士、堀粂之助の墓にしては他の墓に見劣りすることを哀れんだ米沢市の篤志家は、現在の立派な墓に作り替えた。
そして154年後の11月26日、堀粂之助と吉村寅之進のそれぞれの子孫が初めて対面し、龍泉寺にて墓前祭を行い、両家の言い伝えなどを語り合って154年前の縁に思いをはせた。
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【堀粂之助の墓前祭】

写生大会 展示

2022/11/14 (Mon)

写生大会 展示
米沢御堀端史蹟保存会主催の、第4回「美し米沢 写生大会」の応募作品が市庁舎入り口のホールで 11/14より18日まで展示しているので是非御高覧頂きたい。
(美し=ウマシ よい。すばらしい。見事である。)
『観光は産業である、そして歴史はその最大の要素である』との考えから、中学生にも米沢の歴史に関心を持って貰おうと、四年前から夏休みの自由課題に、歴史的建造物や風景を写生し、歴史的背景の感想文を添えて募集したところ、59名の応募があり、今日より展示を行った。
本市の人口は10月末で 77,432 人と減少に歯止めが利かない現状だが、これには観光事業で収入を得るのが得策と考え、微力ながら当会はその一助にと様々な企画を行い、10月に行った「上杉衆 これぞ芋煮会」もその一環だ。
国も DMO と称し、観光による町おこしを謳っているので行政も真剣にこれに取り組むべしと進言したい。



ハムを食す!!

2022/11/10 (Thu)
ハムを食す!!山形市のレストラン「イル・コテキーノ」(イタリア語でイルは英語のthe、コテキーノは大きなソーセージ)がテレビで紹介されたので、美味いものには目が無い小生は、当店を訪れた。
完全予約制で、自家製生ハムやソーセージが主体のイタリア料理が六品ほどのコース料理で、飲物を含めると一人7~8千円かかるが、30ほどの席は満席であった。 隣の席のご夫婦と会話すると、小生と同じに「テレビで見た」とのことだが、千葉県から訪れたというので驚いた。
遅ればせながら米沢市でもDMO法人を立ち上げ、観光による「まちづくり」に取り掛かっているが、上記のレストランの如くテレビによる伝搬力は大きく、「まちづくり」の成否は如何にマスコミに取り上げてもらえるかが肝となる。
※「観光地域づくり法人(DMO)とは?. 観光地域づくり法人は、地域の「稼ぐ力」を引き出すとともに地域への誇りと愛着を醸成する「観光地経営」の視点に立った観光地域づくりの舵取り役として、多様な関係者と協同しながら、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定するとともに、戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人」((https://www.bing.com/search?q=dmoとは&qs=LT&pq=dmo&sk=CT1&sc=10-3&cvid=71BD54D455424F2D860A6F988E309AAA&FORM=CHRDEF&sp=2








画期的な判決

2022/11/04 (Fri)
画期的な判決住民が県に対し「2,090万円の公用車センチュリーを購入したのは違法な支出だ」として、購入を決めた村岡山口県知事に費用を請求するよう求めて告訴した。
一方県は「車種の選択は政策的な側面が極めて強く、合理的な判断だ」として訴えを退けるよう求めた。
この裁判で、山口地方裁判所は「本件の契約は裁量権を逸脱または濫用した財務会計上の違法行為で、知事がこれを阻止せず指揮監督上の義務に違反した過失も認められる」として、県に対して村岡知事に費用2,090万円を請求するよう言い渡した。
住民が行政を相手に裁判を行っても、裁判所は「行政の裁量権の範囲内である」として住民の訴えを退けるのが通例だが、この判決に原告側の内山新吾弁護士は「司法として行政の税金の使い方や決め方に対して大きな警鐘を鳴らした判断で画期的な判決だ」とコメントしている。
国民の多くは「日本は民主々義国家」と認識していると思うが、差に非ず、小生は「管主々義国家」であると思っている。と言うのは小生は何度も本市を相手取り「違法な公金支出」を訴えたが、全て「行政の裁量権の範囲内である」として退けられた。
そこには「数多い住民の話をいちいち取り上げていたのでは、円滑なる行政運営に支障を来す」との考えから、江戸時代の「お上にもの申す不埒なやつ」との思想が今でも引き継がれている。
もし、この考えに抗い「住民勝訴」の判決を下した裁判官は将来の昇進は閉ざされると聞いているので、今回の判断を下した裁判長の将来に興味津々。
県はこの裁定に従わず、控訴するかもしれないので、判決に対する山口県の対応に注目。

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