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旧大沼米沢店跡地

kage

2021/01/29 (Fri)

旧大沼米沢店跡地

 旧大沼米沢店は寒河江市の井上工業(解体業)の親会社ティ・エムホールディングスが土地と建物を取得し、解体後跡地にドラッグストアとスポーツジムの店舗が整備されることが報道された。解体工事は今年5月に着手し、来年11月頃に2店舗がオープンする見込みという。

 大沼米沢店は米沢の中心市街地に位置し、かつては近隣商店街と共に大変な賑わいを見せていたが、郊外に大型店舗が開店する時勢の流れに賑わいは失せ、ここ数年はすっかり寂れてしまった。
 安部三十郎元市長は「中心市街地の活性化」を唱えて、多くの市民の反対を押し切ってまちなかに図書館を建設したが、功を奏せず大沼米沢店は閉店に追い込まれた。

 安部市長から中川勝市長に代わり、議会で今後の中心市街地の方向性を質されたとき「開発は民間活力で」と回答してその無策ぶりを露呈した。今般の旧大沼米沢店跡地利用は中川市長の言う「開発は民間活力で」を地で行くものであるが手放しでは喜べない。

と言うのは、
 大沼店舗が放置されお化け屋敷と化することは、今般の民間活力の店舗建設で回避されて大変結構なことだが、中川施政の政策である「コンパクトなまちづくり」と、安部施政から継続の「中心市街地活性化」にどう取り組むのかが見えてこない。

 大沼米沢店の解体に本市は約1,200万円の補助を行うが、その根拠は「お化け屋敷化しない」為か、それとも「中心市街地活性化に貢献する新規事業である」からなのか?、

 他の自治体から本市を視察に来ると必ずと言って良いほど「中心市街地はどうなっていますか?」とその地を訪れる。そのとき、現状のシャッター通りでは余りにも恥ずかしい限りだ。

 行政は、今般の大沼米沢店跡地にドラッグストアとスポーツジムの店舗が建設されるのを好機と捉え、NCVが取得したポポロ跡地と併せて中心市街地活性化を再考すべきと考える。「民間活力で勝手にやってくれ」では余りにも無責任な話だ。


山形県知事選

kage

2021/01/25 (Mon)

山形県知事選
 
 昨日投票の山形県知事選は、大内候補の「変わろう・変えよう」のスローガンと与党の後押しで、どこまで票が伸びるだろうかと興味を持ってテレビ放送の発表を見ていたが、あっけなく当確が出て吉村候補の圧勝に終わり、自治体首長の多くが与党に与した大内候補を支持した効果は余りなかったようである。

 そこで目に付くのが東根土田市長だ。氏は自民党系議員としての経歴から大内候補支持と思われたが、今回の選挙戦では中立の立場を表明した。小生はこの事象にNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の細川藤孝(真島秀和)を思い浮かべた。
 細川藤孝は明智光秀とは盟友の仲であり姻戚関係でもある。よって本能寺の変の後は明智光秀と手を結び、天下取りに行動を共にすると思われたが、案にはからんや、信長の死に殉じて剃髪して家督を嫡男忠興に譲り、その後も豊臣秀吉、徳川家康に仕えて重用され、近世大名肥後細川家の礎を作った。
 このように、行く先の情勢を分析し、私情やしがらみにとらわれず、誰と与すれば良いかを考え行動した細川藤孝の生き様に、今般の東根土田市長の行動を重ねて思った。

 知事選に限らず、選挙戦で候補者は「○○・△△をやります」と聞き心地の良いスローガンを掲げるが、実行するには約100%金の掛かるのが現実であるので「税の減収や国の交付金が減る御時世に、公約を果たすにはこれまでの予算から何を削るのだろうか?」との 疑問が湧く。しかし予算の減額を説明する候補者の弁を聞いたことはない。
 
 本市に於いても「新市庁舎の建設費」と「新市立病院建設費・三友堂病院との連携病院建設費」の返済が始まった場合には、これまでの予算から減額されるのは何かが気になるところであるが、これまでこの件について市議団の議会質問は見られない。
 予算の編成は行政側が作成するが、議会で承認を得なければ予算執行出来ないので、議会に諮られた予算については「本当に市民の為になるか」を議論して貰いたい。
 おそらく3月定例会に計上されるであろう「新市立病院建設費・三友堂病院との連携病院建設費」の予算に、議員団はどのように対応するか刮目したい。 

ある御婦人からの電話

kage

2021/01/18 (Mon)

ある御婦人からの電話

 電話の主は昨年米寿を迎えられた方で、同じような年代の人が数人で会合をしているとき、話題になったのが寿詞という賞状のことだったという

 米沢市は米寿(88歳)を迎えられた市民に、市長名で「寿詞」と表した賞状を立派な額に入れて配することになっているが(副賞は何もない)、それを貰った人は誰一人として感謝の念などなく「こんな物を貰っても飾る場所もないし、飾ろうとも思わない。処分するにも厄介なので米沢牛の引換券か商品券を貰いたい」「そうだ」「そうだ」と話題が盛り上がり、当会に「役所に言ってくれ」と電話したとのこと。

 市が長寿を寿ぐことは大変結構なことだが、その行為が市民に喜ばれずに「役所は何を考えているんだ」と苦言を頂戴しては本末転倒、担当職員は市民の声を収集して改善すべしと進言する。

 寿詞に限らず、市が行う表彰制度には首を傾げるものが多く、市会議員が長期に亘り議会に貢献したという理由での表彰など最たるものと思っている。
 表彰するのであれば、功績・実績に対して行うべきで、長期の在任期間などではない。また、永年会長や理事長などの役職を勤めたことでの表彰もあるが、この場合、むしろ高齢の長が若い人の意見を取り入れず、長期の在任から我を押し通して組織が硬直化している弊害も多々見受けられる。 

 本市の議員は何を為すべきかは「米沢市議会基本条例」に定められているので、各議員が表彰に値する功績・実績があるかを、次回検証してみたい。

知事選

kage

2021/01/12 (Tue)

知事選

 今月24日に行われる山形県知事選挙に、現職の吉村美栄子氏と元県議の大内理加氏が立候補した。知事選で女性同士による一騎打ちは全国初とのことで、リーフレットには出産・子育てにウェートを置く記述が目に付く。
 折しも、県は若年女性の転出超過率が全国ワースト4位であることに危機感を抱き「若年女性県内就職・定着促進協議会」を立ち上げ、21年度には「オンライン女子会」を開催するという。

 当県の人口は20年12月1日現在106万人だが、この10年間に10万人が減少した。その中で女性の進学・就職に伴う県外流出が顕著なことから、県は「若年女性県内就職・定着促進協議会」を設けたというが、女性の進学とは大学に進むことと思うし、県外就職の原因は賃金によるところと、都会への憧れが大きく作用していると思う。

 そこで両知事候補に期待したいのは、①米沢に2つある女子大学「山形県立米沢女子短期大学」と「山形県立米沢栄養大学」の拡充により、女性の県内進学率を高める。②コロナ禍による働き方改革が関心を集める今、それを逆手に取った具体的な県内居住者を増やす策を示す。③工業出荷額を増やす具体策。などだが、特に③工業出荷額を増やす効果は絶大だ。

 今から40年程前、東根地区を営業で度々訪れていた。その頃の大森工業団地には創業する会社もまばらであったが、その後の行政による企業誘致が功を奏し、特に土田正剛氏が市長になると、工業出荷額は米沢市を抜いて県内一となった。それに伴い人口減少に歯止めが掛かった。
 このように工業分野は裾野が広いだけに、それが振興することによる効果は絶大で、農業出荷額を1割伸ばすのと工業出荷額を1割伸ばすのでは後者の効果は約10倍に及ぶ。
 吉村候補のつや姫や雪若丸をメジャーに押し上げた功績は評価するが、工業振興については心許なく、大内候補に対しても同感である。

女性同士による知事選の一騎打ちは全国初とはいえ、市井の関心は低いのではないか、それは具体的な政策論争が低調なるが故と思っている。


広報よねざわ2021.1.1を覧て

kage

2021/01/05 (Tue)

広報よねざわ2021.1.1を覧て

 世界中がコロナ禍で大変な2020年だったが、年が明けてもその勢いは増すばかりの新年に「広報よねざわ2021.1.1」に目を通した。表紙をめくると中川市長の年頭所感が載っていたがコロナ対策にはサラッと触れ、コンパクトなまちづくり・5月市役所新庁舎開庁・6月新病院建設工事など「新しい施設が米沢の明るい未来をつくる」と述べている。

コンパクトなまちづくりは、図書館建設とポポロ跡地にまちの広場をつくって、中心市街地に人口を集約すると言うのが安部前市長が掲げたコンパクトシティ計画だったが、中川市長になって「中心市街地開発は民間活力で」との議会答弁に唖然とした。中川市長の唱えるコンパクトなまちづくりとはどのようなものか調べてみたい。

 中川市長は新庁舎と新病院建設を明るい未来と捉えているが、借金で住居を新築して高級外車を購入した一般市民に置き換えて考えてみると、その後は金利を含めた高額な返済と給料カットが家計を逼迫する。生活を切り詰めようと思うが、これまで贅沢な暮らしをしてきた訳ではないので「飲まず食わずの着た切り雀」の生活を強いられ、決して明るい未来など期待できない。
 
 新庁舎は金を生まないし、従来の市立病院は赤字続きで、何年か前の調べでは約100億円の累積赤字の財務内容だ。
 人口減少とコロナ禍対策で市の財政は苦しくなり、国もコロナ禍で予期せぬ出費を強いられているから地方交付税のカットも懸念される。

 吉池市長は市庁舎を金池に移築し、コンピューター導入で多額の借金をした。市議からは額の多さを非難されたが、今になっては先行投資に先見の明があったと評価されている。中川市長の場合は果たしてどうなるものか?

 小生思うに、新庁舎は今更どうすることもできないが、新病院建設については「見直すべき」と声を大にして訴えたい。 

 こんな時は市議が市民の声を収集して、議会に於いて議員間討論などに期待したいところだが、今の市議団にはその気概も能力もないのでスルーで新病院建設は進められ、次代の若者が借金返済に苦しむ構図となろう。