米沢市立病院にまつわる疑惑!!③

2019/10/31 (Thu)
米沢市立病院にまつわる疑惑!!③プロポーザルは公募により優秀な作品を選定する仕組みで、今般の市立病院建替に応募したのは4社のみであり、この4社という数字も疑惑の対象になっている。
ナセバの時は16億円の工事予定額に14社のエントリーが有ったのに、180億円の市立病院に4社とは余りにも少ないではないか。
業界通は「談合するに都合の良い数だからさ」と語り「あらかじめ落札者をきめていて、当て馬に3社を加えたのさ」と説明した。
そのやり方は、チャンピオン(落札者)に相当早期に仕様を明らかにして準備させてから公募を発表する。公募発表日からプロポーザルの作業に取りかかっても時間が足りない日を締め切り日に設定すれば、話し合いの出来ている4社のみの応募に絞る事が可能だという。
事の真偽は分からないが、その様に疑われる要素を多分に含む新市立病院建設の進め方ではないか。
新しい市立病院のプロポーザルへの参加資格要件には『「米沢市建設工事等請負業者指名停止措置要領」に基づく指名停止・・・・を受けていない者』と明示されているが、内藤事務所は指名停止を受けている。
しからばその要領の条文に抵触しないか調べるべく、市のHPで検索したが探せないので市の総務課に問い合わせると「市にはその様な要領は無い」との返事であった。
プロポーザルの実施要項を作成した責任者は市立病院の髙橋允氏となっているので連絡を取ると「休暇中」とのことで、いつ出勤するか定かでないとの返事が返ってきた。
疑惑は深まるばかりである。そこで契約が適正に行われたかを審査する部署の「契約検査課」に問い合わせると「病院事業会計なので市は関与しない」とのことだ。 言われれば1億六千六百万円の契約は市立病院と内藤事務所間で取り交わされている。(下図参照)
ならば「市立病院が契約金の支払を滞った場合は?」とたたみ込むと「市の一般会計より補填する」とのこと。 即ち、市立病院が好き勝手な金遣いをして返済出来なくなると市民の税金が充当されるという仕組みだ。
疑惑・疑問はそればかりでは無い。 市立病院側では「独立行政法人に移行する準備を進めている」との事なので中川市長にそのことを質すと「計画は無い」と言うではないか。
副市長や財政課も「独立行政法人に移行するつもり」とのことだが、市役所側で市立病院を管理監督するのは中川市長のみであり、他の市職員にその権限が無い事を考えれば、市長と病院側の考えに齟齬が有るのは市民として不安であるし、独立行政法人にすれば今までの市立病院とどう違うのか、病院側は市民に説明して事を進めるべきである。
【続く】


米沢市立病院にまつわる疑惑!!②

2019/10/29 (Tue)
米沢市立病院にまつわる疑惑!!②新しい市立病院の「建築設計業務委託契約書」が8/23に(株)内藤建築事務所(以下内藤事務所)と1億六千六百万円で交わされた。
驚いたことに、この内藤事務所は愛媛県より令和元年6月10日から令和2年6月9日までの1年間の指名停止処分を受けているのである。(下図参照)
処分の理由は、愛媛県が発注した文化会館の「改修工事設計」を受託納品しして工事に入ろうとしたが「その設計では照明が正常に動作しない」と工事業者に指摘され「設計ミスが判明したから」と言うが、全国的に、この程度のミスで1年間の指名停止処分の例は無く「異例の措置を下した本当の理由は他にあるのでは?」との疑いが持たれ、地元の団体が調査を行っている最中である。
因みに、昨年(有)今田土建の道路補修工事に、米沢市は刑事告訴を行い有罪が確定した結果、平成30年12月10日から平成31年 3月31日の三ヶ月と20日程の処分であったことを鑑みれば、刑事罰を受けてもいない内藤事務所への1年間の指名停止は如何に異常か分かろうと言うものだ。
市立病院のプロポーザルへの参加資格は、「地方自治法施行令第167条の4の規定に該当しないこと」と条件付けられ、167条には「契約の履行に当たり、故意に工事、製造その他の役務を粗雑に行い、又は物件の品質若しくは数量に関して不正の行為をしたとき」とあり、内藤事務所は「役務を粗雑に行い」の条項に当てはまると考えられる。
通常、公共工事は処分中の業者に発注する事は絶対に無いにも拘わらず、中川市政下で脛に傷有る内藤事務所と契約したのは疑惑の持たれる行為であり、実際「あれは出来レースさ」・「ある力が働いたのでは?」との内部関係者の声もある。
当局は「指名停止の件は議会にも報告し承諾を得たので問題は無い」と説明するが、長年議会を見てきた小生は「議員にこの問題を精査し判断する能力は無い」と断じ、200億円もの大事業が市民にろくな説明もしないで進める中川市政に警鐘を鳴らしたい。
【続く】


米沢市立病院にまつわる疑惑!!①

2019/10/28 (Mon)
米沢市立病院にまつわる疑惑!!①米沢市立病院は、三友堂病院と地域医療連携推進法人を設立し地域医療を担う事が「広報よねざわ」に掲載されたが、余りにも不可解な事が多いので市民も関心を持ってもらいたい。
下図は地域医療連携推進法人の概要である、それによると・・・
①「参加法人は非営利法人に限る」とあり、現在三友堂病院は一般財団で公益財団ではない。
②県知事の認可を受けるとあるが認可は受けていない。
③地域医療連携推進法人は一般社団法人なので補助金・助成金を国などから受けられないが、連携推進法人となるデメリットは市民に説明していない。(中川市長の選対リーフレットでも助成金は無いと図解している)
市立病院に関しては「市立病院はどうあるべきか」を10数名の市議により、数年間にわたり検討されてきたが、中川市長になった途端「地域医療連携推進法人」化を議員団・市民にろくな説明をしないで進められ、新しい病院の「建築設計業務委託契約書」が(株)内藤建築事務所と1億六千六百万円で交わされた。
数年間の論議は何だったんだろうか?
ここでの疑惑は、地域医療連携推進法人が設立可能か分からないのに何故多額の契約を慌てて行ったのかと言うことだが、ナセバ建設では「魚民」が立ち退きを固辞し、「店子の権利は強い」と進言したにも関わらず「単年度契約だから大丈夫」とポポロビル跡地への設計を進め多額の公金が無駄になったし、同時期に田沢の上水道工事でも地権者と土地売買の確約もしないで設計料を支払ったが土地を確保出来ずに多額の公金が無駄になった。
行政が計画に落ち度が無いかを精査する前に、公金を支払うことを優先すれば、「キックバックがあるのでは」と疑惑を持たれても致し方ない行為である。
疑惑はこれだけでは無い。

【続く】

心配なこと

2019/10/18 (Fri)
心配なこと台風19号が各地に甚大な被害をもたらした事は連日報道されているが、当地米沢市は被害と言える程のダメージはなかった。 しかし、未来永劫台風の被害を受けないという保証はない
50年以上前の昭和42年(1967年)羽越水害[羽越水害]は、米沢市で死者4名、住宅被害=全壊258棟、床上浸水814棟、床下浸水3045棟の被害をもたらしたが、米沢市ではその時を教訓として万全の策が講じられているだろうか?
有事の際、対策本部は市役所に置かれるが、その場所は極めて低地に有り、市役所西側の錦屋金池店から眺めるとその低さが実感できると思う。
そのことを担当者に指摘すると「庁舎の床は地面より50㎝高くしたので大丈夫」という返事が返ってきたが、今回の水害で宮城県の丸森町役場は床上浸水160㎝で損害が生じ「想定外であった」とコメントしていた。
米沢市中の河川の多くは松川に流れるが、それは松川の水位が低いときの話で、豪雨で松川の水嵩が増した場合には町の河川に水が逆流しないように水門が設けられている。
ある市民より、「水門を点検したが草が繁り、いざという時に役立たないのでは?」との指摘があったので担当課に当たってみるつもり。
50数年間水害の無い米沢市のため、羽越水害を経験した職員がいないことから危機感が希薄で余り当てに出来ないので、住民が町内単位で有事の際の対策を立てる他山の石となる台風19号ではなかったか。

ノーベル化学賞

2019/10/11 (Fri)
ノーベル化学賞今や携帯電話からノートパソコン、電気自動車(EV)などあらゆる分野に使われているリチウムイオン電池の開発と改善、商業化に携わったとして、吉野彰氏、スタンリー・ウィッティンガム氏、ジョン・グッドイナフ氏、3人に今年のノーベル化学賞が授与された。
リチウムイオン電池と言うと、思い出されるのが安部三十郎元市長の言動である。
5~6年前になるが、ポポロビル跡地に図書館建設計画が進められた。しかしポポロビルのテナント「魚民」との立ち退きで折り合いが付かず、計画は他の地へ変更しなければならない状態にありながら、プロポーザル費用や地質調査費で約1,000万円の公金を支出した結果、案の定ポポロビル跡地への図書館建設は挫折し、支出した公金は無駄となった。
「魚民」と揉めていることを隠蔽した行為を議会で咎められ、市長は「今後、重要な事案は必ず議会に報告します」と確約した。
同時期、山大はリチウムイオン電池のパイロット工場を米沢市に建設すべく、本市に助成を打診していたが、図書館建設に固執する市長は「魚民」問題同様、議会には報告することなしに断った。が、マスコミに「飯豊町にリチウムイオン電池のパイロット工場」と大きく報道され、安部市長が固辞したことが明らかになった。
議会で鈴木章郎市議(当時)は、『「今後、重要な事案は必ず議会に報告します」と約束したが、リチウムイオン電池のパイロット工場は本市にとって重要事案ではないのか』と市長に質すと、市長はしどろもどろの答弁となり、島軒議長(当時)に「質問の答弁になっていない」と二度も指摘を受ける狼狽ぶりであった。
しかし飯豊町の後藤幸平町長は、こんな美味しい物件を譲ってくれた安部市長に感謝し、後に行われた市長選挙には安部候補を支援したが、当選は中川候補の結果に、置賜の首長が祝いに駆けつけるなか、後藤幸平町長だけは安部候補に忖度してか、顔を出すことはなかった。
かくして後藤幸平町長は、リチウムイオン電池の研究がノーベル化学賞を受賞したことで満面の笑みを浮かべてテレビの取材に答えていた。
図書館を優先して選択した米沢市の中心市街地は疲弊し、リチウムイオン電池工場を選択した飯豊町は就労先が増え、地価の上昇もみられる。
かように、首長の資質が地方自治体の将来を左右するので、11月24日には「流れを止めるな!」と「つくる。新しい米沢」を標榜するどちらの候補者が市長に相応しいか熟慮してほしい。

ホーミーとは?

2019/10/10 (Thu)
ホーミーとは?ホーミーとは、一人の人間が一度に口笛のような高音のメロディーと、うなり声のような低音の声で歌う、モンゴルの遊歩牧民に古くから伝わる不思議な歌唱法である。
伴奏は2弦の「馬頭琴」を弓(きゅう)で奏でるが、バイオリンよりも柔らかい郷愁を帯びた音色は、なぜか聴く者を懐かしい気持ちにさせてくれる。
過日、A氏宅で「馬頭琴とホーミーの夕べ」と題した、奏者「岡林立哉」氏による演奏会で生のホーミーを耳にした。 誠に不思議な歌唱法で、馬頭琴の音色と融合し、聴く者をモンゴルの大草原に誘(いざな)うが如き一時であった。 モンゴル本国でもこれの出来る人は少ないという。
【奏者:岡本立哉氏のプロフィール】
名古屋市出身、高知県在住。日本で数少ないホーミーで馬頭琴の奏者。
旅先のモンゴルでホーミーの音色に魅せられ、以後繰り返しモンゴルを訪れ技を会得する。



海老名氏出馬断念

2019/10/09 (Wed)
海老名氏出馬断念去年9月に米沢市長選挙に立候補を表明した海老名氏は、7日米沢市内で会見を開き立候補を断念することを明らかにした。
断念の理由は「自分の後援会の中に、今年8月に市長選挙への立候補を表明した元衆議院議員の近藤洋介氏を支持する人が相当数いること」などと説明し、「この状況で戦い続けるのは非常に困難だ。ひとえに私の力不足で、有権者に大変申し訳ないというおわびのことばしかありません」と述べている。
海老名氏は、去年9月の記者会見で「当市の人口減少を危惧して立候補を決意した」と言うが、現市長と折り合いの悪い鈴木代議士が立候補を勧めたとも、又経済界のドンが勧めたとの噂があった。
断念した理由に「元衆議院議員の近藤洋介氏を支持する人が相当数いる」と述べているが、近藤氏を指示する人のうち、ドンの動向が出馬断念の大きな要因ではなかったのか。
政党政治の国会議員を選択する基準と、市長を選ぶ基準はおのずと異なるので、心配する人口現象への対策を熱く訴えれば、たとえ今回の選挙で敗れても次回と言うこともあろうが、対戦相手によって志を変えるというのは政治家として如何なものか。
かくして中川・近藤両氏の選挙戦となるものと思われるが、衆議院選の近藤氏は鈴木氏と争って約2,000票勝ち(米沢市)、4年前の市長選で中川氏は安部氏と争い約2,000票勝っている。
これだけを見ると全くの互角だが、46日後の結果はどうなるか。

彼岸花

2019/10/07 (Mon)
彼岸花秋の彼岸頃に咲くことから一般に彼岸花や、法華経などの仏典に由来する曼珠沙華(まんじゅしゃげ/かんじゅしゃか)と言われる学名リコリス・ラジアータは、その球根には毒があり「彼岸花を摘むと死人がでる」として死人花(しびとばな)・地獄花(じごくばな)とも言われ、死や不吉な印象があることから贈り物として用いられることはほとんどない。
しかし、最近は花の美しさから積極的に宣伝して賑わいの観光資源に利用している所も多く、ことに埼玉県日高市の「ひだか巾着田」は「500万本の曼珠沙華」として有名である。
開花期としては一寸遅い10/2に宮城県柴田町の船岡城址公園を訪れた。春の「しばた桜まつり」の時は、県内外から25万人以上の花見客で大変な賑わいを呈していた当公園も、今回は盛りを過ぎた平日と言うこともあり、来訪者はさほどでなかったが、13万株を超える曼珠沙華は見事に咲き誇っていた。



このように積極的に花と樹木を観光に役立てている柴田町だが、平成20年度「花と樹木におおわれたまちづくり計画」を策定した米沢市の場合はどうであろうか。 11年を経過した現在、お世辞にも花と樹木におおわれたまちの米沢市とは言い難い。
小生は事ある毎に、館山公園(御成山)・斜平山(なでらやま)を「花の杜公園」に、遠山地区を「花の街道」にと言ってきたが、斜平山には17代上杉家当主邦憲様の計らいで、一般社団法人霞会館から桜の苗木200本が寄贈され「ようざん桜の杜」として植樹が行われた。
小生が所属する「米沢御堀端史蹟保存会」では鷹山公入部250年の記念行事として、かつ「花と樹木におおわれたまちづくり計画」に加担するため、17代上杉家当主邦憲手植えによる「平洲椿」植樹祭を計画したところ、市・上杉御廟所のお計らいで4月には「上杉伯爵邸庭園」、9月には「上杉御廟所」・「ようざん桜の杜」に「平洲椿」の苗を植えることが完工出来た。




嘘、大嘘、そして統計②

2019/10/06 (Sun)
嘘、大嘘、そして統計②10/2記載の「嘘、大嘘、そして統計」に、名無し氏より「給与所得」の記載は「給与収入」のことではないかと御指摘を受けたが、おっしゃる通りなので「給与収入」と訂正し、意見を述べたい。
小生は健康保険・厚生年金保険の等級から、米沢市民の給与年収は約300万円と推測し、市職員の600万円に比し、官民格差を倍とした。 それを否定するなら民間事業従事者の給与は何を調べ「倍ではない」としたものか?
又、「公務員の給与が高いと言うより、民間の給与を上げよ」とのお考えのようだが、地方公務員法第24条3項には、[職員の給与は、生計費並びに国及び他の地方公共団体の職員並びに民間事業の従事者の給与その他の事情を考慮して定められなければならない。]と表記し、総務省も「給与水準は地域の民間給与をより重視して均衡の原則を適用すべき(民間準拠)」との通達を出している。
役所は営利企業でないため、職員の給与は地域住民の税で賄われ倒産の心配は無いが、民間事業所が従業員の給与を上げた場合には、殆どが赤字経営となり倒産の憂き目を見るか、人件費の安い地に移転するだろう。
数十年も前になるが、本市で公務員より給与の高い「アサヒコマグ」と言う誘致企業があったが、14年間営業しただけで人件費の安いタイに工場を移し、米沢から撤退した。
市職員の給与600万円が高すぎるのか妥当なのかを判断するに、業務の内容が問われる。
米沢を良くする会氏の10/4掲示板「不法課税と担当職員の責任」を見れば、平成26年に県より通達があり、講習会に出席して指導を受けている。それでさえも間違いに気づかないのか、気づいても面倒なので訂正を怠ったのか、市民に指摘されても「間違いは無い」と言い続けた。
この程度の能力の市職員が「600万円の年収が高いと言わないで、民間人の収入を上げることを考えよ」とは・・・
いちどハローワークで募集の給与支給額を調べられては如何か。

上杉鷹山公入部250年

2019/10/05 (Sat)
上杉鷹山公入部250年
9/28表題の記念事業として市は「今、上杉鷹山公が語りかけてくれること」と題し、作家の「童門冬二」氏の講演会を伝国の杜に於いて行った。
氏は当年とって92才のとのことだが、1時間立ちっぱなしのかくしゃくたる語りで、鷹山公の功績を称える内容を講演される姿に、年は取ってもかようにありたいと思った。
童門氏とは30数年前にお目にかかる機会があり、その時指摘されたのがNHK放送局(中継所)のことで「上杉城二の丸という歴史的価値ある場所に、アンテナや鉄線は似つかわしくない」との指摘を受けた。
それ以来市に対して「NHKに、放送局の移転交渉をしてくれ」と要請したが、担当の企画調整部長はダメな理由をいけしゃあしゃあと述べるだけで話が進まないので、小生は安倍晋三総理側近の代議士秘書に移転話を相談した。
秘書の彼は米沢市出身なので「うちの先生の力を借りよう」と快諾してくれ、早速NHK本社の担当者と交渉した結果「立ち退く言質を得た」との報告があった。
そのことを我妻企画調整部長に話すと「あとは市の方でやります。民間が入るとうまくいくものも行かなくなるから手を引いてくれ」とのこと。「大丈夫か」と念を押すと「大丈夫」との返事。
しかし4年を経過した今、立ち退き話は消えてしまったようなので、その後の報告を求めると「交渉を進めていますから」と言うだけで、いくら「報告会の開催」を求めても逃げ回るだけである。
「遅れず、休まず、働かず」を金科玉条とする市職員が、NHKとの交渉など出来る訳がないと思っていたが思惑通りとなったようだ。
米澤藩は困窮する財政の為各方面から借金を重ねていたが、それでも資金は不足し、上杉鷹山公は返済期の迫った大阪商人に交渉に出向いた。交渉の内容は「返済期日に借入金は返せません。」「更に○○両を貸して下さい」と返済もしないで更なる借金を申し込んだという。
これには大阪商人烈火の如く怒ったが、公の真摯な態度と、具体的な返済計画、殿様自ら出向いたことを評価し、条件を聞き入れたという。正にトップセールスの鑑である。
中川市長にNHK移転の話で伺うと「出て行くことが決まっている。その話は聞かなくても良い」と話途中で席を立ってしまった。

嘘、大嘘、そして統計

2019/10/02 (Wed)
嘘、大嘘、そして統計統計の数字をもって相手を説得する手法があるが「嘘、大嘘、そして統計」と、素直に信じてはいけない喩(たと)えがある。
シュウ氏も投稿文で「何か数字のカラクリでもあるのか心配な面もありますが」とことわり「米沢市の平均所得は、2010年249万円に対して2018年は266万となり約17万程多くなっています」と述べているが、この場合の平均所得の数字は、基礎控除や配偶者控除などの各種所得控除の合計を引いた課税所得の金額なので、給与所得の場合は大体300万円程度と思われる。
10数年程前になるが、小生は米沢市民の平均給与所得年額を知りたく、米沢にある当時の社会保険事務所に出向いて社会保険の平均等級から”米沢市民の平均給与所得年額は300万円”に満たないことを知った。 ちなみに、この時の市職員の平均は614万円であり、ハローワークで募集しているそれは193万円であった。
昨今は人手不足という事情から、支給給与の額は伸びていると思うが、市職員の給与が市民の2倍と言う構図は変わっていないと思う。
話は変わるが9/28の山新に「米沢市が県内市町村で魅力度1位」と米沢市は全面広告を掲載した。 統計を取ったのは「(株)ブランド総合研究所」とあり、全国577人のアンケート結果だという。
小生は。米沢市の魅力度が県内市町村で第1位とはとても信じ難いが、「とても魅力的」とするアンケートの回答が2.4%占めたのがその理由だという。 577人の2.4%は13.8人、即ち全国で14人弱が「とても魅力的」と答えたから「魅力度が県内市町村で第1位」と胸を張るのはちょっと滑稽ではないか。
かように、統計は偏ったデータや一部のデータを元に作成される場合があるので要注意である。

ポポロビル跡地

2019/10/01 (Tue)
ポポロビル跡地安部市長時代に、市が購入するとした覚書を交わしたポポロビル跡地だが、昨年11月に当事者間合意の上で覚書は解約された。
すると、昨年12月定例会で海老名市議が「解約後のポポロビル跡地の対応」を中川市長に質すと「民間活力に期待し、市に跡地利用の計画はない」旨の答弁があった。
それを受けてか、建物は解体され現在更地になっているが、今年6/6に(株)ニューメディア(NCV)に売却され、今後のニューメディアの動向が注目される。
かつて、ポポロビル界隈は中心市街地として大変な賑わいを見せていたが、モータリゼーションの到来から大型店舗は郊外へと移り、疲弊の一途を辿っていたとき「図書館でまちの活気を喚起する」と、当時の安部市長は現在のナセバ建設に着手した。
この時、機能している「まちの広場」を壊してまでの計画に、大方の市民による反対運動が湧き上がったが、図書館で街興しを妄信する彼は強引に計画を遂行した結果が、今や中心市街地最後の砦の大沼デパートも閉店し、シャッター通りはおろか歯抜け状態の見るも無惨な街並みを呈している事に、現市長は「民間活力に期待する」と無策の市政はいかがなものか?
「町屋の屏風まつり」で知られる新潟県村上市は、米沢市と同じく城下町としての歴史を持つが、「まちづくり計画」として「城下町の町並み、景観を活かし、緑と花の潤いのあるまち」を掲げ、国の助成金を利用して写真のような「まちづくり」に着手している。
我が米沢市も、民と官とが協力して知恵をだして、現在の長期計画を見直す時期にある。
来月(11/24)に行われる市長選は、中川現職市長・海老名前市議・近藤前代議士の三つ巴戦と思われていたが、ここに来て海老名前市議が立候補を取りやめるとの噂があり、中川・近藤の一騎打ちのガチンコ勝負の可能性大なので有権者の深慮ある判断に期待する。


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